ステップ④では、「信頼できる住宅会社(パートナー)の決定」を行います。大満足・大成功の家づくりのための“最大の決定事項”です。ここを間違うと、これまで積み重ねてきたことが水の泡になってしまいますし、またイチからパートナー探しを始めなくてはならなくなるかもしれません。
そうなるとどうしても判断が慎重になり、「何を基準に比較検討すればいいの?」とか、「本当にこの会社でいいのだろうか?」という不安がよぎるもの。きっとあなたも同じ思いを抱くことでしょう。
そこでステップ④では、比較検討を容易に行うための「チェック項目」を用意しました。これに沿って比較検討、判断していけば、あなたに提示された「〇〇様邸新築工事」企画書が“自分にとって最適な企画書”であるか否かが一目瞭然で分かります。
チェック項目は、7つ。大満足を実現するために“漏れ”がおこらないように、家づくりにおける重要な項目が網羅されています。
7つのチェック項目以外にも、参考になるさまざまなデータも用意しました。それらも加味しながら比較検討すると、より明確にベストパートナーが見つかります。ステップ④をしっかりと歩み、信頼できるパートナーを決定し、夢実現に向けて進んでいってください。
7つのチェック項目.希望に沿っているか否かシビアに判断すること
さあ、あなたの目の前に、「〇〇様邸新築工事」の企画書が3つ(数社分)出てきました。「よし、企画書を比較検討すればいいんだな!」とはやる気持ちは分かりますが、まだまだ焦らないでください。その前に、やるべきこと、注意点がいくつかありますので、それを以下に記します。
パッと見で企画書を判断してはいけない!
企画書が出てくると、おそらく真っ先に間取り図に目が行き、価格が気になることでしょう。でも、パッと見た目で判断しては、真の最適なパートナーを逃してしまうことになります。
企画書は何度か修正を加え、理想に近づけるもの!
勘違いしてはいけないのが、提示された企画書が決定ではないこと。最初に提示された企画書に、何度か修正を加え(間取りをこうして欲しい、収納を増やしたいなど)、あなたの予算や要望(理想)に近づけていくのです。だから“最初の見た目で判断してはいけない”のです。
労力の無駄遣いをしない!ダメなら早めに断る!
何度か修正を重ねる中で、企画書の内容やレベルに不満が多いと感じた住宅会社は、早めに断りましょう。家づくりはやるべきことがたくさんあり、とても労力を要します。“労力を無駄遣いしない”ということも、大満足の家づくりには欠かせない要素なのです。 修正を重ねて、最終的に各社から提案された企画書。これを比較検討していきます。比較検討チェックポイントは7つ。以下の項目に従って検討していきましょう。
〇〇様邸新築工事企画書の「7つのチェック項目」
チェック①「予算総額はどこまで含まれているのか」
見積り金額を比較検討する際、見落としがちなのが、それが「本体価格」なのか「総予算」なのかです。 詳しくは、「家の資金計画」ページを参照してください。
→ 住宅の資金計画はこの3つを抑えろ「総予算、自己資金、住宅ローン」
チェック②「その予算での資金計画は破綻しないか」
あなたには予算があり、そことの兼ね合いで家づくりは進んでいくわけですが、素敵なプランを見ると、人はどうしても“無理をしてしまいがち”になります。あなたの予算と見積り金額に差がある場合はもちろん、あなたが当初立てた予算も、今一度、「無理はないか。破綻しないか」を確認しましょう。
チェック③「最初に決めたテーマ(夢)が叶っているか」
企画書(プラン)を依頼する際、あなたは、この新しい家で、“どんな暮らしを実現したいか”を伝えたことと思います。そのテーマ(夢)が、企画書の中にどれほど反映されているのかをチェックしましょう。 「家づくりヒアリングシートを利用して、家族の思いを書き出そう」に沿って家づくりを進めている方なら、そのヒアリングシートから導き出した家づくりのテーマ(夢)が叶っているかは、すぐにチェックできると思います。 このテーマがずれていたり、反映されていない(されていたとしても割合が少ない)なら、満足度の高い家には成り得ません。
→ 「家づくりヒアリングシート」を利用して、家族の思いを書き出そう
チェック④「優先順位の何番目まで実現できているか」
予算や敷地条件などの制約はありますから、要望のすべてを反映することは難しいでしょう。そこで、ヒアリングシートを活用し、要望の優先順位を付けたことと思います。その優先順位がどこまで反映されているかは、満足度に大きな影響を与えるのは当然のこと。あなたが引いた「ここまでは実現したい」という線を基準に、プランをチェックしてみてください。
チェック⑤「プロとしてのプラス提案が盛り込まれているか」
あなたが言ったことをそのまま反映した企画書は、決してレベルの高いものとは言えません。確かに要望はクリアしているので、それなりに満足度は高いかも知れませんが、そういう家は暮らすうちに徐々に不満が出て来るもの。なぜなら、あなたは“家づくりのプロではない”から。いい企画書には、プロとしてのプラス提案が盛り込まれているものであり、それは暮らしを豊かにするものです。 欲しい部屋、間取りが反映されているかをチェックするだけでなく、ぜひ家事や子育て応援など、あなたのライフスタイルや将来設計に沿ったアイデアが組み込まれているかを検討してください。そのようなアイデアは図面を見ただけでは分かりにくいので、積極的に担当者に「何かアイデアは組み込まれていますか?」と尋ねましょう。
チェック⑥「デザインは自身(家族)の嗜好性に合っているか」
いくら間取りや生活動線がよくても、見た目(デザイン)が自分たちの好みとかけ離れていたら愛着は持てないどころか、毎日の暮らしが苦痛にすらなってきます。 「自分の好みの家やインテリア、ファッションの写真をスクラップしよう」に沿って家づくりを進めている方なら、打ち合わせの時に、そのスクラップを見せて「こんなテイストにしたい」と伝えていることでしょう。住宅会社、特に工務店は、デザインセンスや力量に差が出やすいので、「まあ、いいか」と思わず、ここはシビアにチェック・判断しましょう。 デザインは感性に左右されるもので、センスの低い人にいくらセンスのいいデザインを求めても限界があります。簡単に言えば、絵心のない人にもっとうまく絵を描けといっても無理なのです。デザインを重視する人は特に、ここを大切にしてください。
→ 自分の好みの家やインテリア、ファッションの写真をスクラップしよう
チェック⑦「担当者との相性はいいか」
家づくりには、さまざまな問題が発生するものです。はじめての家づくりならなおさら、打ち合わせはもちろん、工事が進む中でもいろんな不安や疑問も生じてくるでしょう。そんなときに遠慮なく質問したり、自分の気持ちをぶつけられるか否かが、満足度の高さに直結していきます。 他の記事でも書きましたが、編集部が取材した多くの人が「営業担当者との相性で決めた」とも答えています。単に「いい人そう」ではなく、「信頼できる」かどうか。家づくりでは、家庭事情やお金のこと、プライベートのことなど、すべてをさらけだす必要もあります。それらを心許して会話ができ、親身になって行動してくれるかをしっかりと見極めてください。
まとめ
いかがですか。これですべてのステップの修了です。その結果、信頼できるパートナーが決定できました。あなたは大満足の理想の家を手にしたのも同然です。当サイトには、この他にもさまざまなノウハウ記事があり、家づくりに活用できる多くのアイデアも掲載されています。ぜひそれらも参考にしながら、家づくりをぜひ楽しんでください。