ハウスメーカー、工務店を比較する際に、必ずチェックすべき5つの情報

住宅会社への問い合わせや資料請求、展示場に行く前に、「どうやって情報収集すればいいのか」や「どんな観点で数ある住宅会社の中から絞っていけばいいのか」のコツ(ステップ:情報収集のやり方・流れ)が分かりました。
では、次に最適なパートナーとなる住宅会社を選ぶための「得るべき情報とそのポイント5つ」を解説したいと思います。

あなたが現時点での“気になる会社”の軸は、きっとネームバリューであったり、「何となくこんなテイストのデザインの家がいいな」くらいではないでしょうか。また、それすら頭に思い浮かばない方も少なくないでしょう。

では、どんな情報を得れば比較検討に役立つのか、なぜその情報が必要なのか、どう活用するのかをお伝えしましょう。


得るべき情報とそのポイント解説

ポイント1:実績を見る

年間の施工棟数」「会社規模(売上高・従業員数)」「創業(設立)年」の数字を集めましょう。

「年間の施工棟数」からは、その住宅会社の施工力、対応力(組織力)、顧客からの信頼度(多くの人が依頼している)が見て取れます。

「会社規模(売上高・従業員数)」からは、企業力、対応力(組織力)を知ることができます。 「創業(設立)年」からは、歴史があるほど、信頼度、企業力の高さが分かります。

ポイント2:工法を知る

その住宅会社の対応工法が、木造系か鉄骨系を調べましょう。そして、どちらかに絞って住宅会社探しをしましょう。 木造系がいいか、鉄骨系がいいかという議論は、それぞれにメリットがありますから、結論としては自分がいいと思うほうを選んでください。

大事なのは、木造系か鉄骨系のどちらかの工法に絞ること

木造系と鉄骨系では実現できる空間にも差が生まれますし、コストも異なります。違う工法で検討すると“迷うだけ”になり、危険です。

→ ハウスメーカーと工務店の工法・構造の違いを比較し、検討しよう!

ポイント3:デザインを選ぶ

ハウスメーカーや工務店のホームページ、または住宅系ポータルサイトや雑誌に掲載されている商品や実際に建てられた家を、写真などを見て比較・検討しましょう。それにより、どんなデザインが自分の嗜好にマッチしているかが確認・認知できます。

→ ハウスメーカーをデザインで比較できるサイト「Tagle住まい

ポイント4:企画商品を見比べる

これは主にハウスメーカーとなりますが、二世帯住宅や太陽光発電に代表されるエコ住宅、平屋、効率的な家事を応援するプラン、子育てしやすい家など、自身のテーマに合った企画商品があるか調べ、見比べてみましょう。冒頭にお伝えした「気になる会社すら頭に浮かばない」方には、特におススメの方法です。いずれ工務店にお願いするとなっても、それらはプランづくりのヒントになります。

ポイント5:担当者との相性

これは主に訪問後のことなので番外編にしますが、重要な要素の一つです。

結局、家は“人が建てる”もの。ですから営業担当者との相性はとても大切です。会社の信頼性や住宅性能なども決め手としては重要ですが、編集部が取材した多くの人が「営業担当者との相性で決めた」とも答えています。友人・知人に評判・評価を聞く際に、この点もよく聞くようにおススメします。 特に工務店の場合は、人重視です。顔が見える家づくりが成功を左右するキーポイントとなりますから、じっくりとコミュニケーションを取り(評判を聞き)、判断してください。

間取りについて

この時点では、間取りは気にしなくて結構です。間取りは結果的には、どのようにでも設計できます。


まとめ

比較検討する項目は、実はその他にも挙げだしたらきりがありません。しかし検討の項目数を増やせば増やすほど、よほどのプロでない限り、「何が何だかわからない」という事態に陥ってしまいます。そこで誰でも分かりやすく、比較検討しやすいように、編集部では上記5つに絞りました。この5つで十分です。その代り、この5項目をしっかりと調べ、時間をかけて検討するようにしてください。