【ロフト収納】暮らしが便利になる、おしゃれになるアイデア8選

ロフト収納

日本の家づくりは、特に都市部において敷地にゆとりがない場合が多いもの。そこで考えられるのが“縦に伸ばす”という発想です。3階建てなど、多層階の住まいはもちろんですが、今回はロフトに焦点を当てたいと思います。

ロフトとは、屋根と天井の間に生まれる空間を利用した場所のこと。収納だけではなく、書斎や趣味のスペースなどにも利用できる便利で楽しい空間です。でも、利用方法によっては法規制の解釈も異なりますし、やみくもにつくると「単なる物置」「雑然とした荷物が丸見えで格好が悪い」「使い勝手が悪い」といったことにもなりかねません。

誰がどのように使うのか。その場所は見えてもいいのか、または見えたほうがおしゃなのか。普段使いの場所なのか、そうではないのか…。そういった観点でしっかりとプランしないと、せっかくのロフトが無用の長物になってしまいます。

そこで、ロフトの素敵な活用法やおしゃれなデザインなどを写真とともにご紹介したいと思います。これを見ればロフトのアイデアがしっかりと浮かぶことでしょうし、便利に、快適に過ごせるロフトを手にすることができます。お子様から大人まで楽しくなるアイデアを用意していますので、ぜひ参考にしてください。


そもそもロフトとは? 使い方も考慮してプランニングしよう。

ロフトの他に、屋根裏収納と呼ばれることがありますが、法的な区別は特になく、「小屋裏物置等」として扱われます。2階の屋根裏に設ける場合、2階の床面積の1/2未満で、天井の高さは1.4m未満が条件となります。使用用途は収納に限定されていますが、もちろん書斎や趣味のスペースに利用することも可能です。その場合は「小屋裏物置等」の扱いにはなりませんので、2階の床面積として算入することになります。

一般的に2階のロフトは、取り外し可能なはしごを用意しますが、手に荷物を持って昇降するのは不安定になりがち。ロフトを日常使いする場合は、そんなところも十分に検討する必要があります。また天井に近く、外気温の影響を受けやすい場所なので、暑さ・寒さ対策も考慮すべき点です。では、具体的なロフトのデザイン・アイデアを見ていきましょう


ロフトのアイデアその1:収納空間

ロフト収納 ロフト収納

生活しているとモノが増えていきます。断舎利という手もありますが、お子様が描いた似顔絵やもらった賞状などは捨てられないもの。またクリスマスツリーや衣服など、その季節しか使わないものもたくさんあります。そんな「大切だけれども、いつもは使わない」モノを収納しておくのにロフトはとても便利な空間です。

ちょっとした棚を設けておくと整理整頓がしやすいです。また、ロフト下の空間から荷物が見えないように壁を設けるなど、雑多な感じが生活空間に漏れ出ないように工夫することも大切。照明や明り取り、コンセントなども設けておくと便利です。

ロフトを収納として使用する場合は普段使いしないため、取り外し型のはしごでも不便さはあまり感じないでしょう。大きなモノを運ぶ場合は不安定になりがちなので、ぜひ家族と協力しながら行ってください。


ロフトのアイデアその2:子どもの遊び場

ロフトを子供の遊び場に ロフトの階段

ロフトの高さは1.4mまで。大人ならかがまなければいけませんが、子どもなら立っても平気です。おもちゃを散らかしても生活空間と離れているのであまり気になりませんし、籠り感があって秘密基地のようなので、ロフトは子どもたちに大人気の空間です。

窓を設けると自然光も入り、心地よく過ごせます。大切なのは、日常使いする場所になりますから、出来れば固定階段にすること。誤って落ちないように壁を工夫することも大事です。

壁や天井をクロスなどでひと工夫すると、子どもたちも大喜びの空間になります。


ロフトのアイデアその3:書斎・ライブラリー

ロフトを書斎として

特に男性に人気の書斎やライブラリー。実際につくるとなると居住空間を圧迫し、「そんなのをつくるくらいならリビングを広くしたい」と反対意見が出がちです。でも、「どうしても叶えたい!」と食い下がる気持ちも分かります。そんなときは、ロフトを書斎やライブラリーに変身させましょう。

高さがあまりないために、ローテーブル(カウンター)や座椅子を用意しましょう。ライブラリーの場合は、仕舞う書籍やレコード・CDなどの大きさを考慮した棚を設置してください。可動式の棚なら柔軟に対応できると思います。

照明やコンセントは必ず付けましょう。ごろんと寝転んで本を読むという方なら、カーペット敷にするのもいいかも知れません。

ロフトは多くの場合、家の一番高い場所に位置します。ですからモノが落下しないように注意してプランニングしてください。地震があった場合、棚などが落下しては大変です。造りつけの棚や落下防止を施すなど、十分に配慮することをおススメします。


ロフトのアイデアその4:大人の隠れ家・趣味の部屋

隠れ家ロフト

適度な籠り感があるので、大人の秘密基地として活用するのもいいでしょう。音楽を楽しんだり、読書に耽ったり。頭を空っぽにして、ゆったりと時間を過ごすのも素敵です。

カーペット敷にすると、よりリラックスできると思います。窓があると自然光が入るので心地よく過ごせます。ただ冒頭にも述べましたが、ロフトは外気温に左右されやすい場所です。夏の暑さ、冬の寒さ対策をしっかりと考慮することをおススメします。断熱性能などは、住宅会社に相談してください。


ロフトのアイデアその5:ベッドルーム

ロフトをベッドルームに

子ども部屋をより広々とした空間に仕上げるために、ロフトを活用して、その場所をベッドルームにしてはいかがでしょう。まるで2段ベッドのような心地よさ、楽しさが味わえますから、お子様も喜ばれることと思います。もちろん落下防止への配慮は十分に行ってください。

この場合、毎日使うことになりますから、出来れば固定階段に。コンセントや照明なども必須です。壁紙などを変化させ、ベッドルームは落ち着きが感じられるコーディネートに仕上げることもロフトなら可能です。


ロフトのアイデアその6:セカンドリビング

ロフトをセカンドリビングに活用

セカンドリビングとして活用すると、より暮らしを豊かにしてくれます。夜にここでお酒を愉しむと、いつもとは違う雰囲気を味わうことができ、会話も弾むことでしょう。友人たちを招いて飲み会、食事会などもいいかも知れません。

好みにもよりますが、ダーク系の設えにすれば、ぐっと落ち着いた雰囲気になり、いつものリビングとは違う大人の雰囲気を醸し出すことができます。日常とはちょっと違う特別な場所。そんな贅沢もロフトなら叶えられます。


ロフトのアイデアその7:トップライト

トップライトのあるロフト

ロフトスペースは暗くなりがちな場所。照明をつけるのもいいですが、自然光を感じるためのトップライトを計画するのもいいでしょう。トップライトはロフトだけでなく、その下の居室も明るくしてくれますので一石二鳥です。


ロフトのアイデアその8:飾り棚

子ども部屋のロフト

固定階段にする場合、その壁面を活用し、飾り棚を設えるアイデアです。こうすることで空間がよりおしゃれになりますし、収納や小物を飾るスペースも生まれて機能的に暮らせます。


これらロフトのアイデアを参考に、ロフトの設置場所を決めよう。

ロフトは上階と屋根との間の空間に位置しますから、設置場所は「リビング」「子ども部屋」「寝室」が中心となると思います。リビングの場合、生活の中心から近い距離となるため、「子どもの遊び場」や「書斎・ライブラリー」「大人の隠れ家・趣味の部屋」「セカンドリビング」に向いているでしょう。特に「子どもの遊び場」は、親から目が届きやすく、声も聞こえるので安心感が生まれます。また「セカンドリビング」は、友人を招くこともあるでしょうから、リビングのようなプライバシーが守られやすい位置に計画することをおススメします。

子ども部屋の場合は、「子どものベッドルーム」または「子ども用の収納」として使用することになります。寝室のロフトは、「書斎・ライブラリー」「大人の隠れ家・趣味の部屋」のほか、「収納」としての利用に向いているでしょう。収納の場合、荷物が目に触れると雑然とした印象を受けてしまうので、お客様をお招きするリビングは避けたほうがいいと思います。

リビング

リビングのロフト収納

寝室

寝室のロフト収納 

子ども部屋

子ども部屋のロフト収納 子ども部屋のロフト収納


まとめ

いかがですか? 参考になったでしょうか? ロフトのまとめとしては、

  • ロフトはプランニング次第で機能的にもなるが、使い勝手が悪く、見た目も悪くなることもある
  • 外気温の影響を受けやすい場所なので、配慮が必要
  • 便利でおしゃれなロフトのアイデアは、暮らしを楽しく、豊かにしてくれる
  • ロフトの使い方によって、設置場所を考慮すべき

プラスαの空間であるロフト。上手にプランニングして、ぜひ家族みんなが楽しめるプランを立ててください。