【赤毛のアンの家】プリンス・エドワード島に学ぶナチュラルな暮らし

アンの家

子どもの頃、小説「赤毛のアン」を夢中になって読んだ人は少なくないと思います。その世界観に憧れ、小説の舞台となった「プリンス・エドワード島」には、毎年数多くの観光客が訪れます。今回は、そんな素敵な物語の場所に建つ「赤毛のアンの家」、プリンス・エドワード島の住まいの特徴について触れていきたいと思います。


カナダ・セントローレンス湾に浮かぶ「ゆりかご」

プリンス・エドワード島

プリンス・エドワード島は、「赤毛のアン」の作者である作家ルーシー・モード・モンゴメリが少女時代に過ごした場所。北緯46度14分、トロントから1600キロほど離れたカナダの東端にあるセントローレンス湾に浮かぶ自然豊かな島です。

三日月形のゆりかごのような形から、先住民の言葉で「アベグウェイト(波間に浮かぶゆりかご)」とも呼ばれています。このように聞くと小さな島のように思いますが、実は東京都の約3倍の大きさ。気候は比較的温暖ですが、冬は降雪量が多く、観光シーズンは夏場となります。


赤毛のアンが暮らした家のモデルとなった住まいが実在する

グリーン・ゲイブルズ・ハウス
主人公のアンが暮らす家のモデルとなった「グリーン・ゲイブルズ・ハウス」

実は、プリンス・エドワード島には、赤毛のアンが暮らした家のモデルとなる住まいが存在します。その名も「グリーン・ゲイブルズ・ハウス」。白と緑のコントラストがとても美しく、愛らしい素敵な家です。きっと「こういった家に暮らしたい」という憧れを抱く方もおられることでしょう。

プリンス・エドワード島の住まい

では、そんなプリンス・エドワード島の家の特徴を見ていきましょう。外壁は石張りの家もありますが、ラップサイディングがほとんど。白だけではなく、淡いブルーやイエロー、ベンガラ色など、カラフルでありながら落ち着きのある色を選ぶ傾向にあります。

住まいの形として目につくのが、切妻屋根にドーマーを載せたり、高窓を設える工夫です。これは日照時間が短くなる冬季でも、太陽の光を有効に家の中に取り込むためのもの。デザイン性はもちろんのこと、少しでも日当たりのいい家を手にしたい都市部の方には参考になるのではないでしょうか。

一方、気候のいい時期には外の心地よさ、自然との一体感を楽しむことができるよう、カバードポーチが必須で設けられています。このカバードポーチは、冬季の雪よけの役割も果たします。敷地に少しゆとりがあって、庭スペースが確保できる方なら、ぜひ検討したいプランの一つです。


色で遊ぶことで、日々の暮らしがより豊かになっていく

アンの家 室内

室内に目を向けてみましょう。海外の方々は住まいの中でも、上手に「色で遊ぶ」ことをします。プリンス・エドワード島の家にもそのような特徴がみられ、部屋ごとにクロスや壁の色を変える方は少なくありません。日本人は家づくりにおいて、「無難な方向」に落ち着きがちのため、白のクロス壁が一般的ですが、こういった色遣いは暮らしを豊かにしてくれます。ぜひ参考にしてください。

また家具やカーテンなどのファブリック、お皿や小物なども、海外ならではのおしゃれなセンスに満ち溢れています。家だけではなく、こういったいわば暮らしのわき役にもこだわることで、素敵なナチュラル・カントリーな暮らしを表現することができるのです。


ネット検索でヒットした写真を参考にして、プランに生かそう

プリンス・エドワード島は人気の観光スポットだけあって、ネット検索すれば観光地はもちろん、そこに建つ住まいの写真も数多くヒットします。それらはきっと、これからのあなたの家づくりに役立つはずです。ナチュラル・カントリー系の住まいが好きな方にとっては、打ってつけのバイブルとなることでしょう。