「ハウスメーカーと工務店、どっちがいいの?価格差の真実を紐解きます」の視点6を詳しく解説します。
毎日を快適に、そして心地よく暮らし続けていくためには、家の「デザイン」も大切な要素です。外観はもちろんのこと、毎日、目にするインテリアデザインも、暮らしの豊かさを左右します。
中でもカラーや柄が主張するのが、「システムキッチン」、「洗面化粧台」、「建具」、「造作家具」、「フローリング」。(壁紙(クロス)も重要な構成要素ですが、これはハウスメーカーでも工務店でも差がありませんので、ここでは省きます)
上記に掲げたそれぞれの設備を、ハウスメーカーと工務店が、どのように調達するかで、家のデザインやトータルコーディネートに影響を与えます。ここのチョイスを間違うと、完成した時の満足度に大きな差が生まれてしまいます。
では、ハウスメーカーと工務店の、それぞれの「デザイン」を確認してみましょう。
ハウスメーカー
容易にトータルコーディネートができる。
- 複数の設備メーカーと共同開発したオリジナルの設備、もしくは市販の設備メーカーの設備を使用。
- オリジナル設備を選択すると、自社のモジュール(基準寸法)にぴったり“納まる”。
- オリジナル設備を選択すると、色調や模様が同じなので、自然とトータルコーディネートされる。
- 大量注文のスケールメリットで、コストが抑えられている。
- 再現性がある→カタログや展示場と同じイメージで再現できる(家づくりの前に確認できる)。
- 希望すれば、カーテンや照明、家具を提案してくれるインテリアコーディネーターが付く。
工務店
自分のこだわり、センスに自信のある人におススメ。
- 市販の設備メーカーの設備を使用。
- 納まりは職人の技量に依存。
- メーカー選びを間違わなければトータルコーディネートができる。
- 工務店によってデザインセンスに差がある→“お任せ”はかなり冒険。
- コストにバラつきがある→希望した設備メーカーと工務店の関係(値引き率)に左右される。
- 再現性に乏しい→完成しないと分からない部分が大きい。
- カーテン、照明、家具などは自分で選ぶ。
選び方のポイント
それぞれのデザインの差から導き出せるのは、
- 「たくさんの提案を求めたい」「容易にトータルコーディネートがしたい」ならハウスメーカー
- 「こだわりが強く、自分の感性を活かして選択・要望したい」なら工務店
ということです。
価格差の真実
選ぶ設備によって価格は大きく変動するため、どちらが高い、安いとは言えません。
価格への影響度合い
システムキッチン(Ⅰ型2700サイズ)の価格例
- ハウスメーカー(自社開発のキッチン) 約30万円
- 工務店(提携先の設備メーカーから仕入れるキッチン) 約50万円
まとめ
デザインや設備についてあまり強いこだわりはないが、トータルコーディネートができ、お任せしながら仕立てのいい家にしたいという方はハウスメーカー。家づくりのイメージがきっちりとできていて、自分の個性を表現したいという方は工務店が向いていると思います。ご自身のこだわりやセンス、タイプを冷静に見極めて、最適なパートナー選びをしてください。