「ハウスメーカーと工務店、どっちがいいの?価格差の真実を紐解きます」の視点1を詳しく解説します。
家づくりでは、建物計画や施工以外にも、資金計画、親の説得、近隣トラブルの回避・対応、多種多様な高度な知識による判断、想定外の問題への対処など、さまざまな問題が持ち上がります。
施工だけをハウスメーカーや工務店に委ね、あとはすべて自分自身で対処・解決していくことも不可能ではありませんが、高度な知識や正しい判断を行うことは必要不可欠ですから、自分でこなしていくことは困難と言わざるを得ません。自分を過信して無理に進めると、あとで後悔したり、大きな失敗となる可能性が高くなることは否めないでしょう。
そこで頼りになるのがハウスメーカーや工務店によるサポート力です。当編集部の調査では、ほとんどのユーザーが、それら課題や問題は、住宅会社の担当者にお任せしていました。
では、ハウスメーカーと工務店とでは、どんな違いがあるのでしょうか。それぞれの「サポート力」を確認してみましょう。
ハウスメーカー
お客様の専任の営業担当者が必ずいる。
建物の構造や間取り、インテリアなどの相談はもちろん、土地探し、資金計画、住宅ローンの申請、仮住まい探し、地鎮祭、近隣挨拶など、家づくりにまつわる多種多様な事柄に対して、高い知識・ノウハウをもってトータルにサポートしてくれます。
工務店
お客様専任の営業担当者がいる場合もあるが、代表者が行うことが多い。
建物の構造や間取り、インテリアなどは、実績や経験に基づいて細かな提案をしてくれます。土地探しは不動産会社、資金計画は銀行など、地域のネットワークを活かして、専門の窓口を紹介してくれます。
※上記は当編集部の取材調査結果に基づくものであり、あくまでも一般的な解釈です。特に工務店に関しては各社の事業規模・形態により、サービスや特徴は異なります。
選び方のポイント
それぞれのサポート力の差から導き出せるのは、
- 「難しいことはすべてお任せしたい」ならハウスメーカー
- 「ある程度は自分でダンドリや交渉ができる」なら工務店
ということです。
価格差の真実
このサポート力は、価格差にも影響を与えます。ハウスメーカーは、お客様専任の営業担当者がいるため、その分、高くなります。
価格への影響度合い
営業担当者が1棟成約で会社から貰える成果報酬金額は「10万円~20万円」です。
(価格算出例:請負契約2000万円の家→会社の営業利益400万円(20%)→成果報酬12万円(3%))
つまり、サポート力において1棟あたり、「10万円~20万円」は割高になります。
まとめ
ここで大切なのは、あなたが「サポート力」に価値を見出すかどうかです。安心して何でも相談し、お任せしながら家づくりを進めていきたいのか。それともある程度、自分たちで勉強し、たとえば銀行などへの交渉も行うなど、頑張って家づくりを進めていくのか。まず、この視点(判断)を持ってください。