【ウォークインクローゼット】後悔しないための間取りと工夫はコレ!

ウォークインクローゼット

※画像提供:Tagle住まい

家づくりをする中で、主婦が頭を悩ますのが「収納」です。中でも「ウォークインクローゼット」は、その機能面だけでなく、憧れや理想の空間としても「絶対に叶えたい!」と考えている方は少なくないようです。

でも、そんな素敵で便利なウィークインクローゼットも、プラン次第で使いやすくもなり、逆に不便にもなり得るのです。実際に家を建て、ウォークインクローゼットを設置した方にアンケートを取ると、「とても便利でつけて良かった」という人もいますが、中には「結局、納戸と変わらなくて期待外れだった」という回答をする方もいるのです。

では、そこにどんな差が潜んでいたのでしょうか? もしあなたが今、ただ単に「ウォークインクローゼットさえあればいい」と考えているなら、大失敗の道に突入です。なぜならウォークインクローゼットには、考慮しておくべき大事な要素がたくさんあるからです。それがあると無いのとでは、使い勝手に雲泥の差が出てしまうのです。

編集部では、施主や施工会社への取材をもとに、それら「成功のポイント」をまとめました。これさえ読めば、便利で機能的な、そしてお洒落なウォークインクローゼットを完成させることができます。ぜひ一読し、理想のウォークインクローゼットを手にしてください。

ウォークインクローゼットのメリット・デメリットとは?

ウォークインクローゼットとは衣類などの収納するための場所で、人が入って使用できるスタイルのものです。衣類だけではなくスーツケースなど、大きな荷物も仕舞うことができますし、収納するものを整理・整頓しやすいように、棚や引き出しなどをつくりつけることもあります。納戸との違いは、あくまでも一般的な考え方ですが、ウォークインクローゼットは日常使いをすることにあるでしょう。納戸は季節のものを仕舞うなど、出入りする機会が少ない場所になりがちですが、ウォークインクローゼットは衣服を選ぶなど、毎日、使う空間となります。

毎日、使う空間ですから、使い勝手の良さをしっかりと計算しておかなければ、「つくったけれど、結局、とても使いにくい」ということになりかねません。その「成功ポイント」をお伝えする前に、まずはウォークインクローゼットのメリット・デメリットを理解しておきましょう。

ウォークインクローゼットのメリット

ウォークインクローゼット ウォークインクローゼット

その1:クローゼット内で着替えができる

ウォークインクローゼットの名の通り、中に入って衣服などを選ぶことができますから、その場で着替えることができます(廊下幅など空間サイズへの考慮が必要です)。

その2:その日のコーディネートが容易にできる

ハンガーパイプなどを使用して、大好きな洋服を整理整頓できますから、容易にその日のコーディネートを楽しむことができます。「この服には、このスカートがいいかしら? パンツの方がいいかな?」など、複数着を重ね合わせながら選ぶこともできるでしょう。

その3:大きな荷物も収納できる

ウォークインクローゼットとは衣服を収納するだけの場所ではありません。奥行きに限界があるクローゼットとは違い、スーツケースなど大きな荷物も収納することができます。 その4:憧れの空間が手にできる喜び 特にお洒落が大好きな人にとっては、ウォークインクローゼットは「憧れ」という人が多いことでしょう。そんな憧れを形にできれば、暮らしは豊かになります。

ウォークインクローゼットのデメリット

その1:通路がデッドスペースになる

ウォークインクローゼットには通路部分が生まれます。そこには物を置くことができませんから、限られたスペースを有効活用するという点においてはデメリットとなるでしょう。図のように、ウォークインクローゼットと収納を背中合わせにしたプランを比較するとよく理解できると思います。

ウォークインクローゼットの間取り

その2:自然光を取り入れにくい

「窓を設ければいいのでは?」と思う方もいることでしょうが、陽射しは衣服の「焼け」を生み出すこともあります。また窓の部分は衣服や物が置けず、それでなくても空間に広さという制約が生まれがちなウォークインクローゼットに、デッドスペースを与えてしまいます。そうなると照明をつけることになりますが、自然光で見る色と照明で見る色は若干異なるため、お洒落好きな方には少し不便さを感じてしまうかも知れません。

その3:ハンガーをあまり必要としない人には不向き

ウォークインクローゼットにおける洋服収納のメインは、ハンガーパイプへのハンガー掛け。もちろん収納ケースなどを活用したり、棚をつくって畳んで仕舞うこともできますが、それをメインとするならば、箪笥をもっと活用したほうが機能的だと思います。ハンガーに掛けたままにしておくと型崩れする洋服もありますから、注意しましょう。

機能的に、洒落に仕上げるウォークインクローゼットの成功ポイント!

ウォークインクローゼット ウォークインクローゼット

ウォークインクローゼットのメリット・デメリットが理解できたと思います。ではここから具体的に、賢く機能的に、便利でお洒落なウォークインクローゼットを生み出す「成功ポイント」を具体的にお伝えしていきましょう。

成功ポイントその1:着替えをするためには、最低80㎝を確保

ウォークインクローゼットの中で着替えをしたい場合、通路の幅は最低80㎝を確保しましょう。他の部屋との絡みでゆとりある広さを実現しにくい場合もあると思いますが、80㎝以下だととても着替えにくく、また取り出しにくくもなります。ご家族の体格も考慮して、計画することをおススメします。

成功ポイントその2:収納する衣服の幅をしっかり考慮すること

たとえばスーツなら50㎝、コートやダウンジャケットなどは60㎝が目安です。これら収納する衣服の幅はきちんと考慮して計画しないと、後で「仕舞えない! ハンガー掛けが斜めになる!」といった大失敗につながってしまいます。収納ケースやスーツケースなど、ウォークインクローゼットに置くもののサイズも、しっかりとチェックしてください。

成功ポイントその3:動作を考えてサイズや配置を決める

たとえば、使用する頻度の高いものは入り口付近に置くなど、生活スタイルをしっかりと考え、レイアウトすることをおススメします。普段使いのものが奥にあると、ちょっとしたことですが不便さを感じます。毎日の積み重ねは、やがて大きなストレスとなってしまいますから、ハンガーパイプや棚の位置などは十分に検討してください。また、ハンガーパイプの上に収納棚を設けるケースがよく見られますが、パイプと棚板の距離が近いと、ひっかかってさっと掛けたり、出したりすることができなくなります。収納ケースを置く場合も然り。引き出しの長さを考慮しておかないと、取り出しにくくなります(目安は60㎝)。これらもほんの少しのことですが、実際の動作を考えながら計画しましょう。

成功ポイントその4:棚は可動タイプにする

棚を設ける場合は、棚板を移動させることができる可動タイプを採用しましょう。生活をする中で荷物は変化していきます。それに対応できるように考慮しておきましょう。またネクタイや帽子などが手軽に掛けられるフックなども用意すると便利です。

ウォークインクローゼットの棚

成功ポイントその5:鏡やドレッサーを用意する

姿見やドレッサーを用意しておくと、コーディネートに便利です。特にウォークインクローゼットの中のドレッサーは、女性にとって憧れのもの。これがあるとウォークインクローゼットがぐっとお洒落な空間になります。敷地面積にゆとりがないと難しいかも知れませんし、「それなら書斎が欲しい!」というご主人との綱引きになるかも知れませんが、ぜひ頑張って実現してください。

ドレッサー

成功ポイントその6:デッドスペースを便利な動線に変える賢い間取り

ウォークインクローゼットのデメリットに、通路がデッドスペースとなることを挙げました。そのデメリットを「便利な動線」に変える間取りプランをご紹介したいと思います。それは図のようにウォークインクローゼットを挟むように寝室と洗面(バスルーム)を展開させるというものです。では、このプランのメリット(魅力)をお伝えしましょう。

ウォークインクローゼット ウォークインクローゼットの間取り

  1. 寝室と洗面(バスルーム)の行き来が容易になるため、朝起きた時、夜眠る時の洗面や歯磨きにとても便利。デッドスペースと思われていたウォークインクローゼットの通路が、機能的な動線として活用できます。
  2. ドレッサーや姿見は、洗面もしくは寝室に置くと、ウォークインクローゼット空間を有効活用できます。寝室や洗面は自然光を取り入れやすい場所なので、身支度やお化粧をするのに適していますし、ベッドの上に洋服を並べて、その日のコーディネートを考えると身支度がはかどることでしょう。
  3. 入り口を開け放てば、寝室・洗面から自然光が流れ込みますので、明るいウォークインクローゼットになります。

成功ポイントその7:扉ではなく、ウォール(壁)を設けるとお洒落

ウォークインクローゼットと居室との間仕切りですが、一般的な扉をつけるタイプの他に、空間がよりお洒落になる2つのアイデアがあります。ひとつは扉をつけずにオープンにするパターン。入り口を「アーチ状」にするなど、デザイン的なひと工夫を加えることで、空間に彩りが加わります。

扉なし アーチ型の出入り口

そしてもうひとつは、入り口の前にウォール(壁)を設けるパターン。ウォールの左右から回り込んでウォークインクローゼットを利用する、ホテルライクなお洒落なアイデアです。ベッドからはウォークインクローゼットの存在を感じさせないので、寝室として大切な落ち着きのある雰囲気を生み出すことが可能となります。ウォールの裏側を活用し、棚を設けることもできるため、収納力がアップするというメリットもあります。

寝室 ウォークインクローゼット

成功ポイントその8:換気扇やコンセントも用意するといい

衣服はカビが大敵です。湿気対策のために換気扇を計画するのもよいでしょう。また、ウォークインクローゼットでズボンプレスなどの電化製品を使用する方は、コンセントも用意しましょう。コンセントはあれば何かと便利ですから、「必要性は感じない」という方でも1か所くらいは用意しておいて損はないと思います。その他、注意点として、電灯直下に燃えやすいものを置くのは、念のため避けましょう。

まとめ

ウォークインクローゼットを計画する際のまとめとしては、

  • ウォークインクローゼットにはメリットとデメリットが存在する。
  • それを理解したうえで、ウォークインクローゼットを採用するか否かを検討するべき。
  • 安易に考えて計画し、“使えないウォークインクローゼット”に悩む人も少なくない。
  • ウォークインクローゼットを便利でお洒落な空間にするためには、8つの成功ポイントがある。

あれば便利なことは間違いありませんが、ほんの少しの工夫を加えたり、考慮しておかないと大失敗をする。それがウォークインクローゼットです。ぜひ8つの成功ポイントを参考に、あなたらしい素敵なウォークインクローゼットをプランニングしてください。