【エコ住宅・雨水タンク】水道代節約やいざという時に役立つ雨水タンク

SGDsの観点から、自然エネルギーを暮らしの中で出来る限り活用したいと考える人が増えています。今回は、「雨水も無駄にしたくない、有効活用したい」というニーズに応える「雨水タンク」をご紹介します。


50ℓから1000ℓのものまでバリエーション豊か

雨水タンクとは、雨水を貯める容器のこと。屋根に降った雨水を、雨どいを通じて集め、雨水タンクに貯めるという仕組みです。タンク下部の取水口から、タンク内の水を利用することができます。

住宅に設置する雨水タンクは、50ℓほどの小型のものから、500ℓ、1000ℓといった大きなものまで販売されています。タンクの素材はポリエチレン製、ステンレス製、陶器製などがあり、デザインやカラーバリエーションも多数用意されています。

選ぶ際は、使用目的や頻度はもちろん、耐久性、住まいとの調和などを考え、チョイスしましょう。価格は1万円台~4万円台が中心。中にはもっと高いものもありますが、費用対効果も考え、選択することをおススメします。


雨水タンクを設置するメリットとは?

メリットその1

タンクに貯めた水を使用することで、水道代の節約につながります。特にガーデニングや家庭菜園を楽しむ方には、大きなメリットとなるでしょう。また、掃除や洗車などにも利用することができます。

メリットその2

災害により、ライフラインがストップしたときに重宝します。雨水タンクに貯めておいた水を、トイレを流すときに利用したり、手を洗ったり、汚れた食器の下洗いなどに活用することができます。

メリットその3

都市型水害の防止に役立ちます。1軒あたりにすればわずかな量ではありますが、雨水タンクを設置する家庭が増えれば、地域の保水力を高めることにつながるでしょう。


助成金が受けられることも。条件等を購入前にしっかりチェック!

購入費用に対し、助成金を出している自治体は少なくありません。お住いになる自治体のホームページなどで確認するとよいでしょう。支援制度の内容や条件、手続き方法などは各自治体で異なります。購入前にしっかりとチェックしておくことが大切です。

設置は、専門業者にお願いするのが安心ですが、説明書を見ながら自分で行う方も少なくないようです。ただし、タンク自体はもちろん、水が溜まるとかなりの重量物となるため、設置場所は安定したところを検討してください。その他にも、以下のことにもしっかりと検討・対処しましょう。

  1. 転倒防止チェーンなどで万が一に備える
  2. 凍結の可能性がある寒冷地では、取水口や接続ホースに保温材をまく(または接続ホースを外す)
  3. 利用シーン(たとえば家庭菜園への水やり)を考え、(安全性・安定地の確保前提の上)なるべく利便性のいい場所に設置する

別途購入すべきもののチェックも忘れずに

雨水タンクはホームセンターなどで販売していますし、インターネットで購入することも可能です。ただし、製品によっては接続ホースなど、別途購入しなければならないものもありますので、しっかりと確認しましょう。ホームセンターなどでは店員さんにアドバイスをもらうことができるので、安心かも知れません。

ぜひエコな暮らしに興味がある方は、新しい家づくりの際に検討してみてはいかがでしょう。