土地から購入する場合、「いい土地を予算内で取得したい」と考えるのは当然のこと。でも、不動産のプロではない人が、失敗しない土地探し、土地選びをするのはなかなか難しいものです。そこで今回は、「自分にとってのいい土地探し、見分け方、選び方のポイント」をお伝えしたいと思います。
土地を探し、土地を選ぶ際のポイントは以下の通りです。
目次
その1.情報収集はインターネットを活用すべし!
土地探しをする際には、不動産会社に行くことになりますが、まず手始めにやるべきことは、インターネットによる土地検索。自分が考える条件を設定しながら検索すれば、さまざまな土地情報が手にできます。ここで希望するエリアの相場観を身につけ、自分なりの土地に対する善し悪しの感覚を養いましょう。
その2.地元に根差した不動産会社を選ぼう!
不動産会社を選ぶ際は、なるべく希望するエリアに根差した不動産会社を選択することをおススメします。地元に精通した不動産会社なら、土地情報はもちろんのこと、交通や近隣のスーパー、病院、学校などの生活利便性に対するアドバイス、そして気候・風土(例:湿気が多い、冬は道が凍る)などのエリア特性も的確に受けられます。また、不動産会社に直接、相談する際のメリットとして、その会社ならではの「未公開物件」等の情報が得られることも挙げられます。
その3.建築会社を3社ほど選定しておく!
不動産会社は土地のプロですが、建築のプロではありません。土地探し、土地選びをする際は、同時並行で建築会社も選んでおきましょう。但し、1社ではなく3社ほど。その複数の建築会社に自分が気になる土地の評価を依頼するのです。すると建築のプロとしての評価・アドバイスが返ってきます。また、こうすることで建築会社の評価基準にもなり、信頼できる建築会社選びにもつながります。
その4.デメリットをメリットとして考えてみよう!
たとえば旗竿地。たとえば崖を背負っている。そういった土地は一見、難アリ物件のようですが、発想を転換すればメリットになる場合もあります。たとえば静かに暮らしたいと思うなら、道路から少し奥まった旗竿地のほうがいいかも知れません。崖もそこが緑豊かなら、自分だけの素敵な借景になるかも知れません。自分の価値観で「これはダメ」と判断せず、建築のプロにアドバイスしてもらうことをおススメします。また、そういった土地は比較的、安いというメリットもあります。
その5.ハザードマップもチェック!
最近は気候変動が激しく、以前では考えられないような豪雨被害も頻繁に起こるようになっています。そういったリスクを可能な限り避けるため、または理解しておくために、ハザードマップをチェックしておきましょう。
国土交通省が運営する「ハザードマップポータルサイト」
その6.現場見学は、朝8時に行くべし!
候補地が決まったら、現場見学に出かけます。その際のポイントは、通勤・通学の時間帯、つまり朝8時頃に行きましょう。すると生活におけるいろんなことが見えてきます。
- 近くの幹線道路が渋滞しているか(バス利用なら要チェック)
- 候補地の接道や近くの道が、渋滞の抜け道になっていないか(交通量チェック)
- ゴミ収集場所は整理・整頓されているか、ゴミ出しルールは守られているか
- 住民同士の挨拶など、コミュニティが形成されているか
- 候補地の周囲にワンルームマンションは多くないか(入居・退去が比較的激しいワンルームマンションは、地域の安定性に欠ける場合がある。また防犯面にも少なからず不安がある。特に小さなお子様がいる場合は要チェック)
ちなみに候補地が絞れたら、夜にも出かけて、騒音や街灯などをチェックするのもいいでしょう。
その7.外空間での暮らしを想像してみる
その土地に自分が思い描く家が建つかどうかを判断するわけですが、もし庭やウッドデッキ、バルコニーなどの「外空間」で過ごす時間も大事にしたいと考えている方なら、それらが成り立つかも想像し、土地をチェックしましょう。家が建つかどうかだけをチェックしていると、「思っていた生活スタイルが実現できない」という後悔につながります。
まとめ
日当たりや隣家との距離、街並みの雰囲気などのチェックは言わずもがなですが、それ以外にも重要なポイントはいくつもあることがお分かりいただけたことでしょう。
上記チェックポイントから学ぶことは、広さや建ぺい率、容積率などの「数字」だけで判断してはいけないということです。予算内で理想の土地を探し、選ぶために、ぜひ実践してください。