【二世帯住宅】2つの知恵で、家族が深まる。/ヘーベルハウス

二世帯住宅イメージ

二世帯住宅を検討している人にとって、お互いのプライバシーの確保や程よい距離感のつくり方はとても気になる点だと思います。ヘーベルハウスは、業界に先駆け、1975年に初の二世帯住宅を発表したハウスメーカー。実は「二世帯住宅」という言葉も、ヘーベルハウスがつくり出したものなのです。1980年には、業界唯一の専門研究機関である「二世帯住宅研究所」を設立。最新の親子事情や二世帯住宅スタイルについて、研究・発表しています。そこで今回は、そんなヘーベルハウスの研究結果をもとに、“二世帯住宅のあるべき姿”に迫りたいと思います。

ヘーベルハウス・カタログ


上手にわける。上手につなぐ。ヘーベルハウスの二世帯住宅

長年の研究から見えてきた最新の二世帯住宅のトレンド。それは、「上手にわける。上手につなぐ。」というものです。二世帯同居の場合、プライバシー面を考えると空間を「わける」ことに重きを置きたくなるもの。しかし一方で、二世帯同居のメリットである子育てや安心感、絆といったものを考えると、「つなぐ」工夫が重要です

「上手にわける。」に関して、ヘーベルハウスでは「ナイスセパレーション」と呼び、各世帯の独立性を尊重。生活を分けるという設計思想を用いてプランニングを行います。お互いに気を「つかわない・つかわせない」工夫がポイントです。
「上手につなぐ。」は、「ナイスコラボレーション」。ヘーベルハウスならではの空間アイデアによって、家族の交流や協力、つながりが、毎日の暮らしの中に自然と生まれる提案を行います。

ここで大事なことは、この2つの知恵は、“完全に別のものではない”ということ。暮らしは家族構成やライフスタイル、ご家族の考え方によって左右されます。ですから、この2つの知恵をバランスよく融合させるというのが、ヘーベルハウスの提案なのです。
では、その代表的なプランを、具体的な間取りとともに見ていきましょう。


【プラン1】ひとつ屋根の下の親子コラボライフプラン

このプランは、「生活はそれぞれ。楽しみは一緒に。」をコンセプトにしたもの。親世帯・子世帯の生活空間はセパレートしながらも、日常的に家事・子育てを協力し合う「親子コラボライフ」スタイルです。共働きなど忙しい子世帯にとって、気軽に子どもの世話を親に見てもらえるのが二世帯同居のメリット。その一方でプライバシーは尊重したいという方は少なくなく、ゆるやかにつながりながらも、お互いの生活が“視界に入らない”空間設計が求められていました。そこでヘーベルハウスが出した一つのアイデアが、このプランです。

  1. 帰宅が遅くなっても気兼ねしなくて済むように。親世帯・子世帯、別々の玄関アプローチを用意
  2. 1階親世帯の和室を孫と座って遊んだり、寝かしつけたりできる空間として活用。タタミスペースにすることで、活用の幅が広がる
  3. 1階親世帯のLDKには、二世帯で食事が楽しめる大きなダイニングテーブルを用意
  4. 親世帯LDKの前庭は、孫を安心して遊ばせられる屋外空間
  5. 親世帯スペースは、引き戸を多用したバリアフリー設計
  6. 子世帯のリビングを通らずに、親が孫の部屋に行ける動線を計画し、プライバシーを確保
  7. 2階子世帯の水廻りは親の寝室から離れているので、深夜の入浴も気兼ねなくできる
  8. 家族みんなで楽しめる屋上。休日には二世帯でアウトドアパーティ

1階床面積:88.77㎡(26.8坪) 延床面積:181.39㎡(54.8坪)
2階床面積:86.54㎡(26.1坪)
屋上床面積:6.08㎡(1.8坪)


【プラン2】限られた敷地でも気兼ねなく暮らせる3階建てプラン

このプランは、「都市の限られた敷地でも、2つの世帯が気兼ねなく暮らせる」ことをコンセプトにした独立型の提案です。もちろん独立型といっても親と孫がふれあい、楽しめる空間もしっかりとプランニング。3階建てという縦のゆとりを巧みに活かし、自然の明るさや開放感を手に入れながら、生活音などに配慮した設計となっています。

  1. 1階は親世帯、2・3階を子世帯スペースに。世帯ごとに空間を完全に分けることで気兼ねなく暮らせる
  2. ベビーカーや車椅子も一段ずつおろせる広々としたアプローチ。親世帯の寝室を近くに配することで、将来的な介護サポートも受けやすくなる
  3. 玄関周りの世帯間の壁を賃貸住宅に対応する界壁仕様に。将来最小限の工事で自宅の一部を賃貸活用できる
  4. 玄関ホールに、世帯間を行き来できる室内ドアを設置。独立型ながら育児・家事協力がスムーズにできる提案となっている
  5. 1階親世帯のLDKは吹き抜けに。自然な明るさと開放感を実現
  6. 両世帯が利用できるエレベーター。世帯空間を通ることなく屋上に上がることができ、お互いに気兼ねせず利用可能
  7. 1階和室は孫の遊び場としてはもちろん、家事スペース、客間としても多目的に活用できる
  8. 2階子世帯寝室は、親世帯リビングから離れているので、生活リズムが違っても音を気にすることがない
  9. 子世帯のLDKを見はらしの良い3階に設置。北側のサービスベランダは、ゴミの一時置き場所としても便利
  10. 室内で洗濯物を干せる3階のランドリールーム。共働き夫婦の夜の洗濯にも便利
  11. オープンエアの光や風が感じられる開放的な空間「そらのま」。リビングとつながり、らせん階段で屋上へも直接アクセスできる
  12. 開放的な屋上スペース。囲まれている空間なので、小さなお子さまにも安心

1階床面積:82.22㎡(24.87坪)延床面積:203.8㎡(61.65坪)
2階床面積:64.42㎡(19.49坪)
3階床面積:50.91㎡(15.40坪)
屋上床面積:6.25㎡(1.89坪)


【プラン3】母娘のスムーズな協力をサポートするプラン

このプランは、「子世帯夫の不安をケアしながら、母娘のスムーズな協力をサポートする」もの。娘夫婦同居のプランです。親に子どもの世話などをスムーズに手伝ってもらおうと考えると、どうしてもプライバシーの境界線があいまいになりがちです。そうなると子世帯夫は、なかなか気を休めることができません。スムーズなサポートを生み出す共用型のプランでありながら、プライバシーにもしっかりと配慮した設計は、将来の介護・補助も見据えたとても参考になる提案です。

  1. 玄関共有することでスペースにゆとりが生まれ、シューズクロークを設えられる
  2. 玄関すぐに2階子世帯スペースへの階段を配置。親世帯リビングの入り口も奥まっているため、玄関が共用でもお互いの出入りが気にならない
  3. 1階親世帯の寝室を階段から離れた場所に配置。そうすることで子世帯夫婦の帰りが遅くても気にならない
  4. 浴室と洗面所は、親世帯・子世帯それぞれに用意。入浴の順番や朝の支度も気兼ねなく行える
  5. 親世帯の和室の押入れにはAGL(配管の準備)をを施しておくことで、将来のトイレなどの設置が容易になり、介護期に備えておくことができる
  6. 2階は子世帯の生活フロア。子世帯専用のLDKがあれば、親世帯と生活サイクルが違っても自由な時間に食事がとれて気兼ねが要らない
  7. 一人の時間が持てる子世帯ご主人専用の書斎
  8. 子ども部屋はダイニングとつなげるように配置することで、親の目が届きやすくなる。将来は間仕切り収納で2部屋にセパレート可能
  9. 10帖もの小屋裏は、二世帯分の荷物もしっかり収納できる空間

1階床面積:96.36㎡(29.15坪) 延床面積:187.72㎡(56.79坪)
2階床面積:91.36㎡(27.64坪)


まとめ

いかがでしたか? 冒頭にもお伝えしたように、長年にわたっての研究結果をもとにした提案には、さまざまな納得の工夫が施されていることがお分かりいただけたことでしょう。 調査によると、介護時に「二世帯でよかった」と答えた子世帯は98%にも上り、孫の祖父母同居満足度は、90%にもなります。もちろんそれらを支えるのは、しっかりと二世帯同居の家づくりに配慮がなされているからこそ。ぜひ「ヘーベルハウスの二世帯住宅」を検討してみてください。

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