コロナ禍によってもたらされた新しい生活様式。“おうち時間”が増える中、住まいにもそれらを受け止める工夫や間取りが求められています。おうち時間をしっかりと意識した家づくりをすることで、家族の絆、豊かさがが深まります。今回は、「おうち時間 プライベート編」として、暮らしをより楽しく、充実させてくれるアイデアの数々をお届けしましょう。
目次
アイデアその1:アウトドアリビングをつくる
室内空間のリビングやダイニングとつながるように「アウトドアリビング」を設けると、暮らしの楽しみが大きく広がります。庭はもちろんですが、庭との間にデッキスペースを設けると、より気軽にアウトドア気分が味わえます。
椅子やテーブルを置いてお茶をしたり、読書に耽るのも良し。BBQをするのも良し。室内との動線がよいので、今流行りの「グランピング」も楽しめます。また、自転車等のメンテナンス場所として、DIYの作業場所としても大活躍してくれます。
デッキ部分が緩衝帯となるため、外からの視線が室内に入りにくくなる効果もあります。窓を大きくあけ放って換気をすることも気兼ねなくできそうです。
アイデアその2:ベランピングを楽しむ広々ベランダ
広めのベランダ・バルコニーを設けておくと、2階、3階でもアウトドアリビングのような楽しみ方ができます。ベランダやバルコニーは上階にあるため空にも近く、視界が広がってより心地がいいでしょう。また壁があるためプライバシーが確保しやすいのも利点です。屋根部分のあるインナーバルコニーなら、天候に左右されず楽しめます。
建物の構造の問題もありますが、可能であれば屋上をつくるのもおススメ。太陽、風、景色を独り占めできるような爽快さが手に入ります。
なお、ベランダ等には、電源や水道、できれば小さなシンクを用意しておくと、より便利に利用することができます。
アイデアその3:趣味や自分の時間を楽しむフリースペース
おうち時間が長くなる中、趣味や自分の時間を楽しむ空間が大切となります。楽器演奏やヨガ、手芸や絵画制作など、趣味や好みに合わせたフリースペース設計を行いましょう。楽器演奏やオーディオなどを存分に楽しみたい方は、防音設計も検討してください。
アイデアその4:キッチン近くにゆったり収納を
おうち時間が長くなると、「おうちでお料理」の機会も増えていきます。そこでストック品などをしっかりと仕舞え、便利に出し入れできる収納を、キッチン近くに設計するといいでしょう。水やお米、お酒など、かさばるものの買い置きも気兼ねなくでき、必要以上にお買い物に出かけなくても済みます。
アイデアその5:インナーガレージを設ける
インナーガレージは、マイカーを駐車するスペースだけでなく、DIYの作業場所、自転車やバイクのメンテナンス場所など、多様な使い方ができます。屋根があるため天候に左右されないのも大きな利点です。
この空間を改装すれば、教室などを行うサロンスペースとしても活躍してくれるでしょう。インナーガレージは今だけでなく、将来の暮らしの楽しみ方、可能性も広げてくれます。
アイデアその6:広めの土間収納を計画する
グランピング・ベランピングを楽しむ場合、アウトドアグッズが増えてしまいます。アウトドアグッズはサイズが大きめですし、毎日のように使うものではありません。そこで、それらをしっかりと収納できる空間を計画しておくことをおススメします。
広めの土間収納があれば大活躍してくれます。アウトドアグッズだけでなく、お出かけ着をかけて置ける場所や子どもの遊び道具が仕舞えるスペースがあると便利ですし、洗面所を設けておけば、帰宅後すぐに手洗い・うがいが出来て衛生的です。
まとめ
おうち時間を便利に楽しみ、充実させるためには、
- アウトドアリビングをつくる
- 広めのベランダを設ける
- アップ&ダウンフロアを採用する
- フリースペースを設ける
- キッチンに容量の大きな収納をつくる
- インナーガレージを計画する
- 広めの土間収納をつくる
これからの新しい生活様式を楽しく、豊かにするために、ぜひこれらのアイデアを家づくりに採り入れてみてはいかがでしょう。外に出かける時間も楽しめて、家で過ごす時間も有意義になる。そんな未来がやってきます。