まだまだ続くコロナ禍ですが、たとえ終息したとしても、また新たな感染症問題が発生するリスクも指摘されています。そこで求められるのが「ニューノーマル」、「新しい生活様式」。そして当然のように、それに適した「新しい住まいの工夫」も求められます。今回は、たとえ狭小地であってもアウトドアの楽しみを暮らしに採り入れ、快適、安全、健康的に暮らせる住まいのアイデア&メリットをお伝えしたいと思います。
目次
狭小地でも大丈夫! アウトドアリビングを採り入れよう!
アウトドアリビングとは、屋外・半屋外にある空間をリビングのように活用するもの。たとえば、これまでは単なる庭やバルコニーだった空間にひと工夫を加え、まるでリビングのようにくつろげ、楽しめる空間に仕上げるのです。
「それって、敷地にゆとりがある人の話でしょ?」という方。決してそうではありません! たとえ狭小地であってもアウトドアリビングは実現できますし、それによって得られる暮らしのメリットはとても大きいのです。特にこれからの「新しい生活様式」への対策としても大きな効果を生み出します。
リビングとつなげる間取りにすることで、広さを確保する!
「リビングはできる限り広くしたい!」。誰もがそう思うことでしょう。そこで敷地を最大限に生かしてリビング空間を取ろうとしてしまいがちですが、ここで少し発想を広げましょう。
そのリビングの一部をアウトドアリビングにするのです。当然、室内リビングは狭くなりますが、掃き出し窓からつながるアウトドアリビングがあれば、狭さは感じません。それよりも外に視界が抜ける分、より広がりを感じることができるでしょう。
アウトドアリビングの上は、庇や上階の床面を生かして屋根代わりに。すると雨が降っても利用することができます。庇の代わりにオーニングを設けるものいいですね。よりおしゃれな雰囲気に仕上がります。
それでも「室内リビングは、できるだけ広く取りたい」という方は、屋上を利用してはいかがでしょう。躯体強度など、クリアすべき条件は増えますが、屋上も暮らしに心地よさを届けてくれる空間です。“余っている空間”をしっかり活用することは、狭小住宅において必須です。
コロナ禍でも、リゾート気分が楽しめ、快適なテレワークも応援!アウトドアリビングのメリット7選
それでは次に、アウトドアリビングを設けるメリットを見ていきましょう。アウトドアリビングの使い方は多種多様です。あなたの“やりたい!”をフレキシブルに受け止め、解決してくれますよ。
メリット1:セカンドリビングとして、心地のいい時間を過ごす
小さなテーブルと椅子を置いてお茶をしたり、ブランチを楽しんだり。外の空気に包まれながらの時間は、日常を非日常に変えてくれます。まるでオープンテラスのカフェのよう。こんな場所があれば、料理やお菓子作りにも興味がわいてきそうです。アウトドアにあるセカンドリビングは、あなた自身に素敵な刺激を与えてくれます。
メリット2:公園に行けなくても、ここが公園になる
コロナ禍では、子どもたちを公園で遊ばせることにためらいがちです。でも、アウトドアリビングがあれば、そこが公園に早変わり。密が避けられますし、室内リビングでくつろいでいても、子どもの様子が見られて安心です。もちろんワンちゃんも元気に遊ばせられます。
メリット3:リゾート気分を味わえるイベントも気軽に楽しめる
BBQやおうちキャンプなど、屋外空間があれば、旅行に出かけなくても楽しいイベントを体感することができます。「今度の休みは何をしようか」。そんな家族との会話が、暮らしを豊かにしてくれます。
メリット4:テレワークの気分転換に
テレワークを経験した人の声に多いのが、「ずっと家の中にいて気が滅入る」というもの。アウトドアリビングがあれば、そんなストレスも解消できます。外の空気を吸いながら背伸びをすれば気が晴れます。ノートパソコンを持って行って、そこで仕事をするのもいいですね。きっと新しいアイデアも生まれますよ。
メリット5;トレーニングルームにも使える
再びテレワークを経験した人の声。「通勤がないので太った」という方は、結構多いようです。それならアウトドアリビングをトレーニングルームに使いましょう。ストレッチをしたり、筋トレやヨガをしたりするのにぴったりの空間です。ゴルフのスイング練習をしても、誰にも迷惑は掛かりません。
メリット6:憧れのガーデニングに家庭菜園も実現できる
屋外ですから、太陽の光も取り込みやすく、土や水などの汚れも気になりません。アウトドアリビングがあれば、プランターなどを活用しながらガーデニングや家庭菜園に挑戦することもできます。自分でつくった野菜を食べるなんて最高ですよ。お子様と一緒に育てたら、野菜が好きになるかも知れません。
メリット7:雨の日も洗濯物を干すことができる
しっかりした屋根があれば、雨の日も外干しが可能に。また大きな布団なども干すことができます。アウトドアリビングは、家事ラクも応援してくれます。
まとめ
この他、アウトドアリビングがあれば「DIYの作業スペース」や「自転車等の整備」、「アウトドアグッズを洗う場所」などとしてなど、さまざまな用途に利用できます。
アウトドアリビングをより快適にするために、計画の際はぜひ以下を検討してください。
- プライバシーの確保を考え、壁の高さに注意を払う。ルーバーも目隠し効果あり
- 水栓や小さなシンクを設けておくと、手洗いやお花への水やりなどに便利
これからの「新しい生活様式」のために、ぜひアウトドアリビングを検討してみてください。