【設計】生活感が出ない、おしゃれな家づくりのための工夫ポイント

憧れのマイホームは、できるだけおしゃれに仕上げ、暮らしたいですよね? でも、そのためには、生活感を隠せる工夫をあらかじめ設計に組み込んでおかなければなりません。後で「これを何とかしたい」と思っても、そうするための空間や機能がなければ、諦めて不満を抱きながら生活していかなければならないかも知れませんよ。そこで今回は、そんな「おしゃれに暮らすため」の工夫ポイントをまとめてみました。


スッキリと暮らせば、家族はもちろん、お客様の評価もグーンとUP!

生活感とは、「いかにも人が暮らす所という感じ」。つまり、日常生活そのものであり、あまり人にお見せする状態ではないということです。だからといって、「家族しか住まないのだからいいじゃない」では、おしゃれに暮らせません。おしゃれに暮らせない、という言葉がしっくりと来ない方は、「スッキリと暮らせない」といったほうがいいでしょうか。なんとなく散らかった印象の住まいは、気持ちのいいものではないですよね? では、おしゃれに、スッキリと、生活感をうまく消し去る家づくりの工夫ポイントを具体的に見ていきましょう。


玄関ポーチに柱を付けて目隠し

玄関ポーチ 目隠し

最近では、食材を宅配されるご家庭も増えました。留守中に配送されてきたとき、玄関まわりに置いておくシーンをよく見かけますが、あれってかなり生活感が出ますよね? そこでひと工夫。玄関ポーチに柱を付け、その裏側に隠すように置くと、外からは目立たなくなります。柱があると外観フォルムにいっそう高級感が生まれるのもポイントです。


バルコニーの塀を利用して洗濯物を目隠し

バルコニー 目隠し

太陽の光でパリッと気持ちよく洗濯物を乾かしたい。そう思う人は多いです。でも、洗濯物が丸見えなのは、生活感バリバリです。そこでおススメなのが、バルコニーの塀の内側に物干し竿用のアームを付けること。そうすれば外から洗濯物は見えません。この時に注意すべきなのが床面までの高さ。あまり低いとシャツなどの丈の長いものが床についてしまいます。使い分けを考えて、室内干しができるランドリースペースも計画することをおススメします。


自転車の収納場所も考えておく

おしゃれなスポーツサイクルなら別ですが、家族が使う自転車と言えば、ママチャリか子ども用のもの。とはいっても一般のご家庭に駐輪場を設けるのは少し難しいですね。そこで目隠しを考えましょう。たとえばガレージの後ろに少しゆとりを持たせて置ける場所をつくるなどです。


土間収納でベビーバギーもスッキリ

玄関の土間収納

玄関にたくさんの靴が並んでいたり、ベビーバギーや傘立てなどが置かれていると、狭くてごちゃごちゃした印象になります。そこで設計したいのが「土間収納」や大型の「シューズクローク」です。これがあればスッキリと仕舞うことができ、ゲストが来ても気持ちよくお迎え出来ます。詳しくは「【玄関収納】玄関まわりに「土間収納」をつくるときの5つのポイント」を参照してください。


掃除機やお掃除ロボットも隠しちゃおう

玄関周りの収納

コードレスタイプの掃除機やお掃除ロボットが流行しています。どちらも充電が必要ですから、使っていない時はコンセントの近くに置くことになりますよね。でも、掃除機やお掃除ロボットが目に入ると、やはりそれは生活感が出てしまいます。そこで、それらをしっかりと収納できる場所を設計しておきましょう。掃除機の高さも考え、お掃除ロボットなら自動で充電場所まで戻れる仕様に仕上げてください。もちろんコンセントは必需品です。


冷蔵庫や家電は生活感の最たるもの

最近は、「見せるキッチン」が流行していて、オープンタイプをチョイスする方がずいぶんと増えました。でも、そうなると冷蔵庫や家電が丸見えに。家の中で生活感が出る一番の要因がコレです。動線を考慮しつつも冷蔵庫をパントリー内に隠したり、家電が収納できるようにキャビネットを工夫すると、一気にスッキリとした印象になります。また、洗剤やブラシもおしゃれなものに変えるといいでしょう。最近はとてもデザイン性に優れた洗剤用ディスペンサーが販売されているので、そういった小物にも気を使いましょう。


ダイニングテーブルは、便利な物置きではない

ダイニング・カウンター収納

今の生活を振り返ってみて、ダイニングテーブルは常にスッキリとされていますか? 意外と多くの人が首を横に振るのではないでしょうか。ダイニングテーブルは家族が集まる便利な場所にあるがゆえ、郵便物や読みかけの本、新聞、さまざまな書類関係を「ポンッ!」と置きがちです。そして気づくと散らかっていて…。そこでダイニングテーブルまわりに、そういった細々したものをさっと、そして機能的に仕分けながら片付けられる収納を用意することをおススメします。

【収納】共働きの住まいを快適にする、収納の基本/セキスイハイム


リビングで遊ぶお子さまのおもちゃを便利に片付ける

リビング収納

リビングでくつろぎながらお子さまと遊ぶ。とても幸せな光景ですが、おもちゃや絵本、さらには大人が読む雑誌なども広げたままになりがちです。それらを片付ける場所が遠いほど億劫になり、散らかりがちになってしまいます。そこで設計したいのが、リビング収納。リビングと接する形でおもちゃなどが便利に仕舞える収納スペースを設けます。そうすることですぐに遊べて、さっと片づけられる。お子さまの“自分で片付ける癖”もつけやすくなりますよ。


携帯の充電器の場所も考えておこう

コンセントのある場所にコードを挿せばいいじゃない。その通りですが、コードって意外と目立つものです。あらかじめ生活スタイルをイメージし、充電スタンドなどを置く場所を決めて設計するとスッキリと暮らせます。


憧れのウッドデッキ。実はその下が問題

ウッドデッキ

ウッドデッキを設えて、お庭で気持ちよく過ごす。そんな住まいが実現できれば、より楽しい時間が過ごせそうです。ガーデニングや家庭菜園づくり、そして庭には芝を植えて…。ここで気を付けたいのが、それら園芸用品や土を置く場所。「はじめて家を建てる」編集部が取材したお宅のほとんどが、ウッドデッキの下に入れ込むように収納していました。庭側から住まいを見るとウッドデッキの見栄えが台無し。すぐ取り出せて便利かも知れませんが、用具が増えれば増えるほど、どんどん詰め込んでしまい、とても散らかった印象になっていました。
そこでそれらを収納できる場所をあらかじめ設けておきましょう。市販の普及タイプの物置はデザイン性に欠ける傾向にありますから、おしゃれなものを選びましょう。また、できれば造作で、そうでなければ物置を囲えるような工夫をすると、素敵にスッキリと暮らせます。


まとめ

いかがでしたか? 意外と見落としがちなことは多いものです。上記工夫ポイントを参考にして、ぜひおしゃれでスッキリ、気持ちのいい暮らしを手にしてください。また、「【収納】量や間取りも重要!一戸建てでスッキリ暮らすためのアイデア」もぜひ参考に。きっと訪れたゲストも「おしゃれに暮らしているね!」と褒めてくれますよ。

【収納】量や間取りも重要!一戸建てでスッキリ暮らすためのアイデア