【無垢フローリング】フローリングのメリット・デメリット(単層編)

フローリング

前回、フローリングの複層編をお届けしました。今回は、「単層(無垢)フローリング」の特徴やメリット・デメリットをお伝えしていきたいと思います。「無垢」と聞くと、とてもおしゃれで健康的なイメージがありますが、それでもデメリットは存在します。自分たちの暮らし方にあったフローリングを選ぶために、ぜひ読み進めてください。


無垢フローリングのメリット

メリット1:見た目はもちろん、肌触りもとてもいい

単層(無垢)フローリングは、単一の木材にほとんど加工を加えず、仕上げられたもの。木の表面がそのまま床面となりますから、天然の木目や肌触り、場合によっては香りまで楽しめます。無垢フローリングに用いられる代表的な木材は、針葉樹のヒノキやパイン、広葉樹のウォルナット、オークなどがあります。それぞれの樹種の特徴は、「【樹種】無垢フローリング選びに役立つ「樹種」の特徴」を参考にしてください。

メリット2:調湿機能があり、室内の空気環境をよくする

木材は、もともと「調湿機能」を有し、梅雨や長雨の季節は湿気を吸収し、空気が乾燥する冬の時期には適度な湿気を排出してくれます。このことから無垢フローリングは、快適な室内空気環境に整えてくれる効果が期待できるのです。またヒノキやマツ、スギなどには、「フィトンチッド」と呼ばれる抗菌性能があり、健康・快適な暮らしを応援してくれます。

メリット3:経年美化が楽しめる

無垢フローリングは、年月が経つほどに色合いが増し、上質で温かみのある空間を生み出してくれます。光沢は深い色合いと輝きをもたらし、キズは味わいとして楽しめます。経年劣化ではなく、経年美化を手に出来るのは無垢フローリングの大きなメリット。年々、我が家に対する愛着が増していくことでしょう。

メリット4:掃除がとてもラク

カーペットや畳は、どうしても繊維の中に塵やホコリ、ペットを飼っている方なら細かな毛などが入り込む心配があります。それらは掃除機を何度もかけないと取り除きにくいもの。その点、フローリングならさっと吸い取ることができます。ダニも発生しにくく、室内を清潔に保ちやすいメリットがあります。ただし無垢フローリングは、膨張を計算して若干隙間を空けて施工するため、複層フローリングと比べ、ホコリが溜まりやすくはなります。


無垢フローリングのデメリット

デメリット1:反りや割れが生じやすい

無垢材は、メリット2でご紹介したように調湿機能を有しています。そのことにより木は伸縮したり、反りが起こったりするのです。「木は生きている」と言われるゆえんです。そういった理由もあって、キズが付きやすいのも無垢フローリングの特徴。そのために定期的にワックスを塗るなどのコーティングが必要となります。

デメリット2:水に弱く、シミが付きやすい

水がつくとフローリングが膨張したり、シミとなって跡が残ったりします。水分のあるものをこぼした場合や水拭きをしたときなどは、すぐに拭き取り、乾拭きをしましょう。

デメリット3:複層フローリングに比べ、コストが高い

無垢フローリングは、表面に化粧を施さない分、木材の質が問われます。よって複層フローリングに比べ、どうしてもコストが高めになるのです。床は面積が広いため、少しの差も家づくり全体となれば大きな金額となってしまいますから、予算とこだわりのバランスが求められます。また、床暖房に対応しているものが少なく、床暖房対応のものは、さらにコストがかさみます。


まとめ

いかがでしたか? 無垢フローリングの特徴とメリットデメリット(単層編)のまとめとしては、

メリット

  • 見た目はもちろん、肌触りもとてもいい
  • 調湿機能があり、室内の空気環境をよくする
  • 経年美化が楽しめる
  • 掃除がとてもラク

デメリット

  • 反りや割れが生じやすい
  • 水に弱く、シミが付きやすい
  • 複層フローリングに比べ、コストが高い

前回お伝えした「複層フローリング」編と見比べながら、あなたにあったフローリング選びをしてください。