【エネファーム】その仕組みとメリット・デメリットとは?

エネファーム

家づくりを進める中で、「エネファーム」という言葉を耳にすることがあると思います。ところが、「そもそもエネファームって何?」「どんなメリットがあるの?」という疑問を抱く方は少なくないようです。今回は、エネファームについて勉強したいと思います。


1つのエネルギーから複数のエネルギーを生み出すエコなシステム

エネファームとは、都市ガスやLPガス、灯油などから水素を取り出して、空気中の酸素と化学反応させて発電するシステムのことを言います。1つのエネルギー源から、電気や熱など複数のエネルギーを生み出すシステムを「コージェネレーションシステム」と言いますが、エネファームは、その家庭用小型機です。

電気のほか、このときに生まれる熱によってお湯もつくりだすことができます。エネルギー効率が高く、太陽光発電システムとともに、エコな住宅設備として注目を集めています。太陽光発電システムと組み合わせることで、エネルギーの自給自足につながります。

では、具体的にエネファームのメリット・デメリットを見ていきましょう。


エネファームのメリット

  • 発電した電力を家庭ですぐに使用できる
  • 送電ロスがなく、排熱も無駄にしたいため、エネルギーをフル活用できる
  • 発電時に騒音がない
  • 発電時に二酸化炭素や有毒ガスなどが出ない、地球環境にやさしいシステム
  • ガス会社によっては、割引料金を用意しているところもある
  • 給湯時の発電によって、家庭で使用する4~6割程度の電力が賄えると言われている。よって電気料金を安く抑えることができる
  • 停電時も発電が可能(機種によっては事前設定等が必要)
  • お湯の使用量の多い家庭の場合、発電効率がよく、光熱費の削減がより期待できる

エネファームのデメリット

  • 排熱でお湯を温めるため、貯湯タンクの設置が必要で、その分のスペースが取られる
  • おおよそ100万円前後と導入コストが高い。※但し、国や自治体の補助金制度がある
  • 発電した電力を、電力会社に売電することができない
  • ガス代(燃料代)がかかる。
  • ガス(燃料)が止まったり、なくなってしまうと発電できない

まとめ

エネファームは、導入費用が高いものの、エネルギー効率が高く、クリーンなため、カーボンニュートラル時代にとって大切な創エネシステムと言えるでしょう。

また、エネルギー輸入国の日本は、燃料費の高騰によって電気代やガス代などに大きな影響が出ることも考えられます。エネルギー自給自足につながるエネファームや太陽光発電システムの導入は、たとえ多少、初期費用が高くなっても導入を検討したほうが良いのではないでしょうか。