3.5mの高天井の大空間や、きめ細かい収納提案が豊富
今回ご紹介するのは、新・川崎住宅公園内にあるミサワホームの『CENTURY Primore(プリモア)』。案内してくれるのは、モデルハウスを設計した同社デザイナーの白井慶人さんです。
「このモデルハウスは、都市部の土地活用を考慮した設計になっています。現状は二世帯住宅ですが、将来、親世帯部分を賃貸として貸す場合でも、ストレスなく住み続けられるように左右分離型としました」。左右分離型は、上下階の音を気にせずに済むなどのメリットがあるそうです。下の写真で、向かって左側の3階建て部分が親世帯(将来賃貸部分)。「二世帯住宅は先々を考え、エリアによっては賃貸としても活用しやすいプラン・構造にしておくとよいと思います」。将来の家族構成の変化まで見据えて考えることで、長く住み継げる資産価値の高い家をつくることができるのですね。
新・川崎住宅公園モデルハウス。重厚感のあるスクエアな外観が印象的です
モデルハウスでまず目を惹くのは、1階の子世帯LDK。27畳、天井高3.5mの伸びやかな大空間に身を置くと、深呼吸したくなるような開放感をおぼえます。「この建物には、当社オリジナルの新構法『センチュリーモノコック』を採用。約5.4mの大開口や3.5mの高天井を実現しつつ、強固な構造や断熱性能で、安心して快適に暮らせる家を実現しました」。外壁や軒天と連続した、室内の壁や天井材の使い方にも注目。「素材の連続性により、テラスとリビングが自然につながり、外部と一体化したより広がりのある空間をつくり出せます。友人とホームパーティを楽しむようなライフスタイルをイメージしたプランです」。
デザイナーの白井慶人さん。「1階LDKでは、開放的な大空間を体感してください」
3.5mの高天井がつくりだす、ダイナミックな空間が魅力的な子世帯のLDK。 さまざまな向きに座れるソファレイアウトで、思い思いの時間を過ごせます
アウトドアリビングを想定したテラスから、室内を見たところ。 軒と天井、外壁と室内壁に同じ素材を用いており、空間の連続性が感じられます
また、同社ならではの大収納空間『蔵』と、それが生み出すスキップフロアにも注目。『蔵』は、天井高1.4m以下の収納スペース。設置階床面積の1/2未満の広さなら床面積に算入※されず、大容量の収納を確保できます。モデルハウスでは、備蓄倉庫としての活用を提案。「モデルハウスの『蔵』は、7.8畳の広さ。災害に備える食料や水、防災用品をしまっても、まだ十分余裕があります。普段使わない食器や調理道具、季節用品などのほか、長物をしまうのにも便利ですよ。担当したお客様の中には“趣味のサーフボードがすっぽり収まるので、重宝している”という方もいらっしゃいます」。そして、『蔵』によって生じたスキップフロアにより、上部には家族のための『コモンズライブラリー』ができました。「ここはリビングに比べて天井が低いので、おこもり気分で落ち着けます。読書や勉強、趣味などにぴったりの空間ですね」。LDKともゆるやかにつながっているので、家族の気配を感じつつ自分の時間を過ごせます。
(左写真)キッチン側から見た『蔵』の入り口。普段は、収納棚を引き出して隠せます。 (右写真)『蔵』の上部は家族のライブラリー空間。天井をあえて低くして、落ち着いた雰囲気に
モデルハウスでは、家族4人に必要な1週間分の水を備蓄。 「そのためにどのくらいのスペースが必要か、実際に見てご確認ください」
さて、2階には親世帯のLDKがあります。こちらはインテリアも濃いめの色合い、落ち着いた雰囲気。ソファのような小上がりがあるのが特徴です。「小上がりは段差も低め。腰かけてもいいですし、上がってゴロリと横になってもOK。畳気分でくつろげるスペースですね」。さらに0.5階分階段を昇ると、子世帯の寝室へ。ゆったりと着替えやメイクができる『身嗜みクローゼット』が併設された、ゆとりのある空間です。さらに、子ども部屋とルーバー式の建具で仕切られているのが特徴。「親と別々に寝るのがまだ不安な年頃のお子さまを想定しました。ルーバーを開いておけば、お互いの気配を感じて安心して眠れます。将来は、壁で仕切れば独立した子ども部屋になります」。
小上がりが特徴的な親世帯LDK。横になってくつろげる場所があるのは嬉しいですね
ルーバーの向こうに見えるのが、子ども部屋。右手は『身嗜みクローゼット』。 突き当りにある鏡は、空間を広々と見せる効果も
また、家事効率を考えた『ファミリークローゼット』も見どころです。洗濯機を中心にした回遊動線で、洗う→干す→アイロンがけ→しまう、の一連の動きを効率よく行えます。造り付けのアイロン台や、仮吊るしもできるハンガーパイプなど、日々の家事がスムーズになる工夫も。「ここまで広い空間を確保するのは難しくても、空間提案の中から気に入ったアイデアを参考にして、実際のプランに活かしていただければと思います」。
洗濯動線がワンストップで完結するファミリークロ―ゼット (間取りは下図参照)
制震装置の展示などを見ながら、住宅の性能について説明を受けられるコーナーもあります
モデルハウス 間取り図
- 延床面積/272.70m2(82.49坪)
- 1階床面積/120.10m2
- 2階床面積/119.23m2
- 3階床面積/33.37m2
1F
1.5F
2F
3F
カタログやサイトに掲載されている写真や間取り図から、実際の空間をイメージするのは難しいもの。空間の広がりやインテリアの雰囲気を感じるためにも、実際にモデルハウスを見学してみましょう。家づくりのプロフェッショナルである、ハウスメーカーの担当者にさまざまな質問ができるのもメリットです。マイホームを考え始めたら、まずは出かけてみることをオススメします。 ※自治体により算入しているところもあります。「蔵」は居室としての使用はできません。
INFORMATION
このモデルハウスを見学できる場所
新・川崎住宅公園
神奈川県川崎市中原区市ノ坪710 Tel.:044-789-8137
営業時間:10:00~18:00