【樹種】無垢フローリング選びに役立つ「樹種」の特徴

フローリング

床に無垢フローリングを採用する際に大切なのが、「樹種」の特徴を知ることです。無垢材と一言で言っても、当然ながらさまざまな木の種類(樹種)があり、見た目も大きく異なります。床は面積が広いため、選択を間違えるとイメージしていた雰囲気に仕上がりませんし、日々の暮らしを快適に過ごすこともできなくなります。以下に代表的な樹種をピックアップしましたので、その特徴を記します。

さまざまな樹種の特徴を知ろう!


ヒノキ

ヒノキは、古来より神社仏閣にも使用されるなど、高い耐久性・耐朽性を誇ります。さらに香り高く、フィトンチッド成分による殺菌・抗菌性能にも優れています。使い込めば使い込むほど飴色に輝き、暮らすほどに愛着が増していくことでしょう。ヒノキ風呂に代表されるように、日本人には「高級」というイメージがありますから、住まう人はもちろん、ゲストにも喜ばれる素材と言えます。


パイン

強度や硬度、耐摩耗性も高いことから、床材のほかに大型の構造材にも用いられる素材です。木肌は白っぽい黄色。明るくやさしい色合いなので、ナチュラルテイストの空間づくりには最適の木材の一つと言えるでしょう。針葉樹特有の香りは癒し効果も抜群。北欧住宅には定番の樹種です。


マホガニー

ウォルナット、チークと並び、「世界三大銘木」と言われるマホガニーは、木目が縞模様で、深く落ち着きのある金褐色の木肌が特徴。とてもつややかな表情をしています。最高級のホテルやコンサートホールなどでも使用されるなど、樹種の王様的な存在です。中南米原産のマホガニーの取引がワシントン条約で制限されており、希少性がとても高い樹種となっています。


ウォルナット

縞模様の濃淡が濃く、落ち着きある印象を与えてくれる素材です。強度に優れており、加工も容易なことから、床材はもちろんのこと家具や楽器などにも用いられてきました。ウォルナットと聞けばピンと来ないかもしれませんが、日本人に馴染み深い言葉に変えるとクルミの木。どの無垢材も経年美化が楽しめますが、ウォルナットは特に優れた色合いが楽しめます。


チーク

明るさと重厚感を併せ持つ樹種がチークです。気品高く、とても人気の高い木材で、高級ホテルや豪華客船などにも使用されています。チークの大きな特徴は、表面がワックス上の物質で覆われていること。そのことにより耐水性・耐久性が高く、日々の暮らしも気を使いすぎることなく使用できるのが魅力です。


チェリー

表面はとてもなめらかで、淡い赤みがかった風合いが特徴です。加工がしやすく、床材はもちろん、内装材としても広く利用され、家具にも用いられています。チェリーに限ったことではありませんが、同じ樹種でフローリングと家具をコーディネートするのもいいでしょう。空間に統一感が生まれ、上質な雰囲気が漂います。


メイプル

カエデの木です。白っぽくて明るく、なめらかで絹糸状の光沢がある木肌をしており、自然を感じるやさしい雰囲気の空間に仕上がります。衝撃性・耐摩耗性にも優れているので、こちらもチーク同様、あまり気を遣わずに日々の暮らしを送ることができます。


オーク

年月が経つほどに風合いが増していく樹種の一つ。ウイスキーの酒樽として利用されてきたと聞けば、なんとなくその雰囲気が分かることでしょう。オークはラテン語で「美しい樹」「良質な木材」という意味なのだそう。木質感が強く、ヨーロッパを中心に根強い人気を誇っています。


まとめ

いかがでしたか? それぞれの木の違いがおおよそ理解できたことでしょう。まとめとしては、

  • ヒノキ:日本人には高級なイメージ
  • パイン:ナチュラルテイストの家づくりに最適
  • マホガニー:最高級樹種の一つ
  • ウォルナット:経年美化に特に優れる
  • チーク:気品がとても高い樹種
  • チェリー:内装材としても広く用いられる
  • メイプル:やさしい雰囲気の空間づくりに
  • オーク:木質感が強い、良質な木

もちろんこの樹種の知識は、フローリングだけでなく、腰壁や天井などに木材を使用するときにも役立ちます。ぜひ、これからの家づくりの参考にしてください。