自分だけの時間を楽しむことができる書斎は、人気のプランの一つです。趣味や読書などに利用する空間であると同時に、仕事をこなす場所としても重宝します。近年、在宅ワークが増加しており、自宅に仕事ができる書斎などのスペースを設けることの重要度は高まってきています。これから家づくりを始める方は、将来を見越して「書斎」を検討すべきと言えるでしょう。独立した部屋を確保することが理想ですが、工夫すればリビングの一部や階段ホール、小屋裏などにも書斎をつくることができます。では、具体的な例を見ながら、その特徴やアイデアをご説明したいと思います。
目次
タイプ1:独立した部屋を確保して書斎をつくる
趣味や読書はもちろん、在宅ワークをする際には、「集中できる環境」が一番求められます。独立した部屋を確保できるなら、ぜひそうしましょう。書斎はあまり広くなくてOK。3〜4畳ほどあれば十分です。集中する場所ですから、できれば静かな場所を選びましょう。お子さまが遊ぶ空間など、仕事の邪魔になるかも知れない環境とは離すことがベターです。
タイプ2:在宅ワークのための専用空間を検討する
タイプ1で、「集中できる静かな環境を」とお伝えしましたが、在宅ワークだけでなく、お子さまのスタディスペースとしても利用できる空間設計も魅力です。三井ホームの「Lucas(ルーカス)」は、スロープシーリング(勾配天井)により、明るく伸びやかな空間を実現。2階フロア全体をゆるやかにつなげることで、くつろぎの場としてだけでなく、ワーキングスペースやスタディスペースとしてなど、フレキシブルな使い方を可能にしています。
タイプ3:吹き抜けを上手に活用する
吹き抜けも憧れのプランですが、その分だけ、部屋数は少なくなります。開放感も手にしながら書斎も実現したいなら、吹き抜けの一部を書斎にするのも一つの手です。その際には、気軽に行き来でき、安全な固定階段をおススメします。壁面を本棚にすると収納力もアップ。カウンターからモノが階下に落ちないように、段差を付けることにも注意を払いましょう。
タイプ4:リビングの一部をスキップさせる
リビングにくつろぐためのソファと、仕事をするためのデスクを置くと、どうしても窮屈な印象になりがちですし、オンとオフが同居してしまうので、どちらにとってもマイナス作用が生まれます。そこでおススメなのがスキップフロア。リビングの一部を高くし、そこをワーキングスペースにすれば、お互いの視線の高さが変わるため、上手く同居させることができます。
タイプ5:階段の踊り場を活用する
階段に踊り場がある場合、そこを有効活用してしまおうというアイデアです。しかし、開放的ではあるものの、集中するには向かないプランかも知れません。
タイプ6:階段の脇や下に設置する
デッドスペースや普段はあまり使わない空間を書斎として利用するというプランです。例えば広めの玄関を土間スペースのように見立て、カウンターを用意します。ワーキングスペースとしてだけでなく、ちょっとした来客時の対応にも便利です。
タイプ7:あえて天井が低い場所にプランニングする
天井が低いと篭り感があり、落ち着けますし、集中力もアップします。天井が低い部分は部屋として活用しにくいので、このような書斎にしてしまいましょう。
タイプ8:寝室の一部を利用する
寝室の一部にカウンターなどを設け、書斎として活用するプランです。プライベートな空間ですし、寝室は生活音からも遠く、落ち着ける場所に設計するもの。きっと仕事もはかどることでしょう。
タイプ9:屋根裏を利用した床座の空間
小屋裏を収納スペースとして有効活用するケースが多いですが、そこを書斎にしてしまうというアイデアです。天井高が低いので、座の空間としてデザインするとよいでしょう。
タイプ10:畳の小上がりを設ける
書斎空間に畳の小上がりを設けると、ゴロンと横になって休んだり、座卓を置いてお酒を楽しんだりするなど、仕事スペースとしてだけではないプラスαの楽しみが増えます。
まとめ
いかがでしたか? 在宅ワークを考えると、コンセントや照明はもちろん、Wi-Fi環境や携帯電話の電波状況などもしっかりと考慮し、計画することが重要です。パソコンやプリンターなど、そこに置くさまざまなもののサイズもあらかじめ調べ、プランニング・設計しましょう。