【キッチン】ゴミ箱置き場のポイントは?使い勝手のいい間取り計画

ゴミ箱置き場や収納位置は、スッキリとしたキッチンに仕上げるためだけでなく、家事動線が良く、機能的に暮らすためには重要なポイントとなります。今回は、使い勝手の良いゴミ箱置き場のレイアウト・間取り計画ポイントをご紹介します。


ポイント1:分別する数を把握する

市町村によって異なりますが、ゴミは何種類にも分別しなければならないことも多いです。まずは、新しく家を建てる市町村のゴミ出しルールを確認し、分別すべき数を把握しましょう。そして必要なゴミ箱の数を決めましょう。


ポイント2:ゴミ箱の大きさを決める

ゴミの分別方法のほかに、収集回数を確認しましょう。そのうえで、どのくらいの大きさのゴミ箱を用意すればいいかを決めましょう。ご家族構成やペットボトル、ビン、缶製品の使用頻度なども考慮して容量を判断してください。また、将来、家族が増えるとゴミも増えますので、ゆとりを持った計画を行いましょう。

ゴミ箱の収納スペースの関係上、「小さめのゴミ箱でいいか」と考えるのは、後々、後悔することにつながりかねません。何度も取り換え、ゴミ収集日までどこかにゴミ袋を置いておかなければならない暮らしは、できる限り避けたいものです。


ポイント3:ゴミを捨てる頻度を把握する

一般的に考えて、燃えるゴミの出る量が多いと思いますが、ご家庭でのゴミの出る量・頻度を分別ごとに把握・比較しましょう。その訳は、すべてのゴミ箱をキッチン近くに置ければいいのですが、それなりにスペースを取ってしまうことから、どうしても制約が生まれるケースがあるからです。

後にもコツとしてお伝えしますが、使用頻度の高いゴミ箱はキッチン近くに、そこまで頻度が高くないものは勝手口付近や、ニオイがさほど気にならないペットボトルなどはパントリーに置くなど、ゴミ箱スペースの配分を考えましょう。


ゴミ箱を置いてもスッキリと暮らせる間取り・レイアウトのコツ

ゴミはさまざまな場所で出ますが、一番多いエリアは何といってもキッチン。ですからキッチン周辺にゴミ箱収納スペースを設けることが基本となります。次はスッキリ、便利に暮らせる間取り・レイアウトのコツをお伝えしましょう。

コツその1:キッチンシンク・カウンターの下スペースを活用

一番人気なのがキッチンシンク・カウンターの下スペースを活用するもの。シンクの下や壁面に設けたカウンターの下、またはカップボードの横に設けるプランです。ポイントは、キッチンスペース全体を検討する際、ゴミ箱のサイズや数に合わせて計画することです。

この時点でゴミ箱のことを失念、または「何とかなるだろう」くらいに考えていると、「スッキリと収まらない」「ゴミ箱の数が足りない」という後悔につながります。

コツその2:キッチン近くにパントリーを設け、収納スペースに

パントリー(食品庫)は、ストック食品などを収納しておける便利な空間。視界にも入りにくく、スッキリと暮らすには、ゴミ箱置き場としても有効なスペースとなります。

但し、パントリーは主に食品が置かれる場所ですから、ニオイや汚れが気になるゴミを置くのは避けるべきです。ビンや缶、紙ゴミなどを置くスペースとして利用するといいでしょう。

コツ3:ゴミを一時的に置いておけるバックヤードを用意

いくら容量を計算していても、ゴミ箱がいっぱいになることは珍しくありません。ゴミ収集日も決められていますので、それまでの間、一時保管しておけるバックヤードを用意することをおススメします。

勝手口まわりや物置、土間収納、カーポート、ユーティリティスペースなどなど。2階リビングの場合なら、バルコニーを設け、そこを活用するのもよいでしょう。

コツ4:動線をしっかりとイメージする

ゴミがよく出るシーンは、やはり調理のときです。そこで重要となるのが、「料理をする→片付ける・ゴミを捨てる→ゴミを収集し、捨てる(一時置き場に置く)」の一連の流れをイメージすること。そのうえで、どのような動線なら便利なのかを考え、キッチン周辺はもちろん、一時置き場となるスペースの確保、そこまでの動線、ゴミ収集場所への動線を考えましょう。


まとめ

いかがでしたか?
キッチンまたはキッチン周辺を検討する際には、ゴミ箱の置き場・収納をしっかりと計画することの重要性がお分かりいただけたことと思います。システムキッチンには、あらかじめゴミ箱を設置する工夫がされていることが多いですが、それが自分たち家族に合っているのかをしっかりと見定めましょう。

ゴミ箱を置く場所は、家族みんなが使いやすいことが基本ですが、とはいえ家の中のそこら中にゴミ箱を置くわけにもいきません。今回はキッチン周辺のゴミ置き場をお伝えしましたが、生活習慣を振り返り、ゴミが出やすい場所を特定・配置すれば、ゴミ箱の数を必要最小限に抑えられます。

寝室や子ども部屋などのプライベート空間なら、ゴミ箱が視界に入ってもそんなに気にはならないでしょう。しかし、家族が集う頻度が高く、ゲストの視線も届きやすいリビング・ダイニング・キッチン周辺のゴミ箱置き場は、目隠し(視界に入りにくい)などの工夫は欠かせません。後悔のないように、十分に検討してください。