バスコートとは、浴室に隣接した戸外の風景を楽しむための坪庭(建物や垣根に囲まれた小さな庭)を表します。庭の風景そのものを眺めたり、ほてった体を休めたり…。さらには物干しスペースとして活用できるなど、暮らしへのメリットはとても多い空間です。今回は、そんなバスコートの魅力や注意点、工夫ポイントを解説したいと思います。
目次
浴室に明るさと開放感をもたらしてくれる
バスコートがあることで、大きめの窓を設えることができます。そのことにより、浴室に明るさと開放感が生まれ、心地のいいバスタイムが楽しめます。バスコートに木を植えたり、観葉植物を置いたりすれば、リラックス感はぐっと増し、樹種によっては季節の移ろいも感じることもできます。
入浴しながら、坪庭の風情を味わい、楽しむ
浴槽から坪庭を箱庭(家や橋などの模型、小さな木を植え、山水の景色や庭園をかたどったもの)として設え、眺められるようにすれば、毎日のバスタイムが情緒あふれるものになります。ライトアップできる仕掛けを施しておけば、夜のバスタイムもとても楽しくなり、まるで高級旅館の自分専用の部屋風呂のような雰囲気に浸ることができます。
ほてった身体を涼ませる場所として。そこで飲むビールは最高!
浴室に隣接した空間ですから、扉一つで容易にアクセスすることが可能です。ゆっくりと湯船につかって疲れを癒し、「ちょっとほてったな」と思えば、バスコートに移動して涼む。そんな贅沢な時間を手にすることができます。ちょっとしたイスとテーブルを置いておけば、さらにくつろぐことができます。あらかじめクーラーボックスに冷えたビールを用意して、お風呂上りに一杯! うーん、最高です!
プライバシー確保には要注意。だからこそ最高のリラックス空間に
当然ですが、裸のまま、またはそれに近い状態で戸外に出るわけですから、プライバシーの確保には十分気をつけましょう。しかし、それがきちんとできたらならば、そこは最高のリラックス空間。お風呂上りだけでなく、のんびりと読書をしたり、日向ぼっこをしたり…。満天の星空を眺めながら、夫婦でグラスを傾けるのも素敵です。プライバシーがしっかりと守られたバスコートは、第2のリビングのような使い方も可能です。
物干しスペースとしても活用できるユーティリティスペース
正式にはキッチンや洗面所に隣接した多目的空間をユーティリティスペースと呼び、戸外のものはユーティリティテラスと言います。ですが、使い勝手のいい空間であることはどちらも変わりません。浴室と隣接していますから、近くにランドリースペースを設ければ、動線よくさっと洗濯物を干すことができます。プライバシーが確保されていますから、下着類も気にせず干せるでしょう。
お子様のプレイルームとして。お風呂をプールのように使うことも
バスコートで元気に遊び、その延長線上でお風呂に入れば、きっとお子様もお風呂タイムが大好きになることでしょう。夏場は浴槽に水を張れば、プールのように使うこともできます。元気いっぱい汗をかいても、隣接したお風呂でさっと流せば時間も短縮です。
まとめ
このようにバスコートはメリットがいっぱいです。浴室の隣にほんの少しのプラス空間を設けるだけで、暮らしがより豊かになります。浴室を「身体を洗うだけ」の場所にしてはもったいない。ぜひ新しい家づくりでは、バスコートも検討してみてください。