【シンボルツリー】おしゃれな庭木選びのコツとオススメ樹種5選

シンボルツリー

玄関やエントランス、中庭などにぜひ植えたいシンボルツリー。住まいを囲むように、または庭いっぱいに植栽するのとは違い、まさに家のシンボル(顔)となるものです。メンテナンスも容易ですし、それでいておしゃれ。そんなシンボルツリーの選び方のコツやメリット、オススメ樹種をお伝えしたいと思います。


コツその1:建物との調和を考える

シンボルツリーは、住まいを引き立てる庭木ですから、外観デザインとの調和が大切です。もちろん好みもありますが、和の住まいにはモミジ系が良く似合いますし、洋風の住まいなら、オリーブなどが映えるでしょう。葉のカタチ、色、枝ぶりなどを考慮して選ぶことをおススメします。


コツその2:植栽場所が適しているか、生育力はどうかを考える

建物の方角などをチェックしながら、生育面・維持管理面も考慮して、シンボルツリーを植える最適な場所、樹種を決めましょう。いくらお気に入りの庭木であっても、植栽場所として適していなければ成長しませんし、枯れてしまうケースもあります。

また、植栽時は小さくても、樹種によってはすぐに、すごく大きくなるものもあります。生育力、生長力を踏まえたうえで植栽計画を立てることが大切です。


コツその3:テーマを考える

シンボルツリーを記念碑的に植える方もいらっしゃるでしょう。おしゃれだからということだけでなく、樹種選びにおいて、そこに思いや物語があれば、庭木の成長は家族の物語として刻まれていきます。何のために植えるのかというテーマを考えるのも、シンボルツリー選びのコツの一つです。


コツその4:遠景も意識する

遠景を意識して植えられたシンボルツリーは、住まいを美しく引き立て、存在感を与えてくれます。遠くからの眺めを重視する場合、庭木を建物に近づけて植栽する必要はなく、むしろ3~4mほど話したほうが美しく見えます。玄関やアプローチなどの生活動線周りにゆとりが生まれるのもメリットです。


トレードマークとなり、プライバシー保護にも役立つシンボルツリー

シンボルツリーがあるのと無いのとでは、住まいの印象が大きく変わります。シンボルツリーは建物に個性をもたらし、無機質に見えがちな外壁に豊かな表情を与えてくれます。

住宅街の場合、周辺環境との調和の観点から、あまり奇抜な外観デザインや色を採用することは難しいのが現実です。シンボルツリーを活かせば、環境を引き立てながら、隣家とは違った個性を表現することができます。

また、シンボルツリーは、玄関周りや窓際に配置することによってプライバシーを保護してくれるメリットもあります。程よい目隠し効果があり、ふと窓の外を見ると緑が顔をのぞかせる、癒し効果ももたらしてくれます。


シンボルツリーにオススメな樹種5選

シンボルツリーに適した樹種はたくさんあり、葉だけでなく、美しい花や実をつけるものもあって、選択肢は多岐にわたります。そこで今回は、特に人気があり、おススメの5つの樹種をご紹介したいと思います。

ヤマボウシ(落葉樹)

飾り気のない自然樹形が魅力で、野趣あふれる白い花が咲く、落ち着いた雰囲気を醸し出す樹種です。左右が均等に整っていて、その姿は山の何気ない風景を切り取ったかのよう。葉はやや大きめの落葉樹で、5月~7月頃に愛らしいハナミズキにも似た白い花を咲かせます。

イロハモミジ(落葉樹)

和はもちろん洋風の家にも似合う、幅広いシチュエーションに馴染む樹種。葉が小さくて数も多く、カエデ特有の葉の切れ込みも深いのが特徴です。イロハモミジ特有の柔らかな印象を生かすために、周囲に成長させるゆとりを確保できる植栽場所を選びましょう。

カツラ(落葉樹)

日本各地で見られる樹木です。季節によって葉の色が変わり、葉が落ちるなど、異なる姿を見せてくれます。葉は丸みがあり、ハート形をしています。育て方によっては大木になる可能性があります。夏は強い日差しを遮り、冬は葉が落ちて太陽光を届けてくれるなど、暮らしに役立つ樹木でもあります。

ソヨゴ(常緑樹)

成長が緩やかで、広葉樹としては珍しく軽やかさが感じられる樹種です。樹高があっても重たい印象や圧迫感を与えず、どんな外観デザインにも映えるため、とても人気があります。花は目立ちませんが、雌木であれば秋に美しい実の色づきを楽しむことができます。

オリーブ(常緑樹)

洋風のシンボルツリーの代表格。とても優雅な姿が魅力です。強い日差しや乾燥に強く、虫がつきにくいことも人気の理由の一つでしょう。旺盛な成長を見せるため、枝を伸ばせる広い場所に植えることが必要です。白や青、黒の外壁により映える樹種ですから、洋風のモダンなタイプの住まいにおススメです。


まとめ

いかがでしたか? シンボルツリーには大きくなるもの、低木なもの、広葉樹、針葉樹など、さまざまなタイプがあります。見た目の好みだけでなく、将来の成長や管理・メンテナンス面も含め、記事を参考にしながら素敵なシンボルツリーを選んでください。