外壁は、家の表情を決める大切なもの。その選び方次第で印象が大きく変わりますし、色や素材を工夫すれば、理想の住まいに近づくことでしょう。今回は、外壁をおしゃれに仕上げるためのポイントを解説します。人気の色や素材を参考に、ぜひ愛着が深まるわが家を実現してください。
目次
人気があり、月日が経っても飽きの来ない色とは?オススメカラー5選
好みは人それぞれですが、あまり奇抜な色は避けたほうがいいでしょう。その時は満足しても、年月が経つにつれ飽きが感じやすく、家族の中でも意見が分かれることにもつながります。
外壁の色選びのコツは、オーソドックスでありながら、個性を感じさせる色のチョイスです。では、人気の高い外壁の色をご紹介しましょう。
ホワイト
最もオーソドックスなカラーと言えるでしょう。清潔感があり、周囲に緑が多い環境ならば、よりしっくりと溶け込み、馴染みます。
シンプルゆえに、玄関ドアや窓枠、壁の一部の色を変えるなどすれば、よりおしゃれに仕上がります。ただし、カラーチョイスやバランスを間違えないこと。設計士やインテリアコーディネーターの意見も参考にしながら、デザインを決めるといいでしょう。
デメリットは、汚れが目立つことです。清潔感を保つためには、定期的なメンテナンスが欠かせません。
グレー
落ち着きが感じられるカラーです。ニューヨークをはじめとするアメリカの住まいでも人気を集めています。シンプルでスタイリッシュな印象を与えてくれます。
グレーは、外壁の汚れが目立たないというメリットもあります。メンテナンスにあまり手間をかけず、洗練された雰囲気に仕上げたい人にはうってつけのカラーと言えるでしょう。
アイボリー
素朴で、ナチュラルな印象を与えてくれるカラーです。やさしい雰囲気、ぬくもりのある住まいに仕上げたい方におススメです。
室内を、木をふんだんに用いた仕上げにすると、外と中との印象が統一され、素敵な住まいが完成します。また、ホワイトと同じく、アクセントを加えるのもいいでしょう。
デメリットは、ホワイトと同様に、少し汚れが目立ちやすいこと。アイボリーは少しくすんだ色合いのため、汚れによって家が古ぼけた印象になってしまいます。定期的なメンテナンスを心がけましょう。
ブラック
高級感があり、モダンさを際立たせるカラーです。もちろん和風の建物にも似合います。
注意点としては、外壁全体をブラック仕上げにすると、少々重い印象になってしまうことです。ブラックをメインにしながら、ホワイトやアイボリーのツートンカラーにすれば軽やかさも加わり、おしゃれに仕上がるでしょう。
ネイビー
ブラックではちょっと個性的すぎる、と感じる方におススメのカラーです。ネイビーはブラックと比べ、見た目の印象に明るさがプラスされますし、センスの良さも感じさせます。
注意点は、個性的な印象を与えるカラーですので、少々好き嫌いが分かれるでしょう。家族の意見もしっかりと聞きながら、選択しましょう。
風合い、メンテナンス性などに違いが生まれる外壁素材、人気の3選
外壁を囲む素材によって、住まいの表情は変わります。風合いやメンテナンス性、耐候性、価格などに違いがあり、選択の基準はこれも人それぞれですが、まずは代表的で人気の高い外壁素材を3つご紹介します。
サイディング
サイディングとは、外壁に張る仕上げ用板材のことを言います。大きく「窯業系」「金属系」「木質系」「樹脂系」の4種類あり、一般的な戸建て住宅の75%ほどが窯業系サイディングを採用しています。
一般的なモルタルを塗る場合に比べ、乾式工法のサイディングは工期が短く、工事費用を抑えることができます。デザインや質感もレンガ調や木目調など豊富で、品質も安定しています。重さもモルタルと比較して窯業系サイディングの場合、1/2以下、金属系サイディングは約1/10。軽ければ建物への負荷が減り、耐震性も高まります。
金属系サイディングのガルバリウム鋼板は、モダンで個性的なデザインを好む方に人気です。
モルタル
セメントに水と砂を混ぜたもので、味わいのある表情が生まれます。湿式工法のいわゆる塗り壁です。家づくりではよく耳にするジョリパットや漆喰も、塗り壁材として同じく独特の風合いを表現できます。
タイル
高級さ、重厚さを求める方に人気なのがタイル張りです。メンテナンス性も高く、美しさが長く保たれます。
ただし、コスト面は高くなります。タイルは使用したいけれど予算が厳しいという方は、壁面の一部をタイル仕上げにする方法を検討するとよいでしょう。
高級感という点では、タイルのほか、石張り、レンガ張り(積み)の外壁もあります。ですか、この場合もコストがとても高くなり、住まいの重量も大幅に増えます。
おしゃれな外観に仕上げるための4つのポイント
外観のデザインやカラーチョイスをする際に、気を付けておきたいポイントをご紹介しましょう。
周辺の環境に配慮する
せっかくの注文住宅ですから自分の好みを最優先したいものですが、家は街の景観を構成する大切なもの。できる限り周辺環境に馴染むデザイン、色、風合いを採り入れるように意識しましょう。
あまり奇抜なデザインや馴染まないカラーを用いると、後々「我が家だけ浮いている」と感じてしまうものです。自治体によっては景観ガイドラインが定められているところもありますので、事前に調べておきましょう。
色数を抑える
色がたくさんあると、落ち着きのないイメージになってしまいます。多くても3色以内に抑えましょう。
アクセントを加える
外壁の一部の色を変えるツートンカラーをはじめ、ドアやガレージのシャッター、窓枠などの色合いを変え、アクセントを加えると華やかな印象が生まれます。
カラーだけでなく、壁の一部にタイルを用いるなど、素材の違いでアクセントを加える方法もあります。
色決めはサンプルだけで行わない
打ち合わせの際、外壁材の一部のサンプルだけでカラーチョイスをするのは危険です。なぜなら面積が違いすぎるから。仕上がったときに「思っていたのと全然違う!」という失敗が起こるのは、多くの場合、ここに原因があります。
また、室内で見るのと、自然光のもとで見るのとでも印象が変わります。晴天や曇天、昼・夜でも差が生まれますので、可能な限り、モデルハウスなど大きな面積で確認し、カラーチョイスしましょう。
おしゃれで人気の外観デザイン例
では、最後に注文住宅を建てる方に人気の、おしゃれな外観デザインをご紹介しましょう。ぜひ参考にしてください。