
注文住宅は建売住宅と違い、完成品を見て買うことができません。間違いのない家づくりのためには、できるだけ具体的にイメージすることが大切です。そこで役に立つのが「ショールーム」です。ショールームを上手に活用して、理想の家に近づきましょう。
いわゆる「ショールーム」には、設備・建材メーカーが自社の商品を展示しているところと、ハウスメーカーが自社で建てる住宅の内外装や設備・構造などを展示しているところの2種類があります。いずれも、実際の商品を目で見て触れて、確認することができます。
目次
色や質感は、実物&できるだけ大きなサイズでチェック
外壁や内装(壁・床・天井)は、カタログや小さなサンプルだけでなく、ショールームで実物を大きめのサイズで確認しましょう。カーテンなども同様です。施工面積が大きいため、実際の印象と異なることが多いからです。また、実物で質感を確認することも大事。たとえば床材なら、微妙な色味や木目、肌触りや温かみ、木の香りなどを感じることができるはず。五感をフルに活用して、一番しっくりくるものを選びましょう。
CGによるシミュレーションで、より具体的なイメージを
ショールームでは、プランに合わせてCGによるシミュレーションも可能です。たとえば外観なら、外壁や屋根の色を変えて比較検討することができます。インテリアなら、床・壁・天井の色合わせで好みのコーディネートを探したり、家具や照明とのバランスをチェックしたり。わが家の間取りに基づいたシミュレーションで、より具体的なイメージをふくらませられるのがメリットです。最近はシミュレーションソフトも進歩していますので、さまざまなバリエーションを確認できるようになっています。
※ショールームにより内容は異なり、上記のようなサービスがないところもありますので、事前に確認しましょう
設備の使い勝手を実際にチェックできる
キッチンなどの設備やドアなどの建材は、実際に操作したり動かしたりして、使い勝手を確認しましょう。たとえば、キッチンの扉を実際に開閉してみたり、シャワー水栓の操作を試してみたり。また、高さや幅などのサイズ感も実物で体感することが大事です。キッチンのカウンターはどのくらいの高さが使いやすいか、収納はどのくらいの量をしまえるかなど、実物でしかわからない部分をチェックしましょう。最近では多機能な設備も増えているので、ショールームのスタッフに操作方法を説明してもらうことをオススメします。
ハウスメーカーの担当者と行くメリット
ハウスメーカーの担当者は、プラン作成のためのヒアリングなどを通じて、施主のライフスタイルや好みを把握しています。設備・建材メーカーのショールームも、ハウスメーカーの担当者と一緒に行けば、よりわが家に合ったものを提案してもらえるはず。また、商品の長所や短所なども、プロの視点でアドバイスしてもらえます。
まとめ
ショールームは情報の宝庫。ハウスメーカーの担当者は、そのよきナビゲーターとなるはずです。注文住宅を建てるなら、何度でも足を運び、目で見て触って確かめて納得のいく選択をしましょう。