
注文住宅を建てるにあたって土地探しから始める場合は、ハウスメーカーなどが分譲する宅地を検討することもあるでしょう。今回は、分譲地のメリットやチェックポイントについてお話しします。
分譲地のメリットって?
分譲地は、もともと田畑や山林、別の建物が建っていた土地などを、暮らしやすい街並みに造成し区画整理した土地です。一般的に500㎡以上の場合は自治体に開発許可が必要となり、土地の履歴や過去の災害状況などを詳しく調査し、問題があれば対策を施した上で分譲します。宅地として造成するため、必要なインフラ(電気・水道)が整っているのが大きなメリット。隣地との境界が明確で、トラブルがないのも安心できる点です。また、同世代の世帯が多く集まりやすく、近隣の付き合いがしやすいといったメリットもあります。
最寄駅から現地までの道のりを確認しよう
さて、気になる分譲地を見つけたら、まずは出かけてみましょう。不動産広告の決まり上、チラシは「1分=80メートル」で計算されていますが、「最寄駅徒歩○分」と記載されていても、自分で歩いてみることをオススメします。たとえば、小さな子どもを連れて歩いたり、登り坂が多ければもっと時間がかかるはずです。また、途中に踏切がある場合、朝夕は待たされるかもしれません。家族で、現地までの道のりを実際に確かめてみましょう。
学校、病院、お店…周辺の施設をチェックしよう
もし、そこに住んだら利用することになる施設を訪ねてみることも大切。学校や通学路の様子、病院やスーパーマーケットの規模など、実際に足を運んで確かめましょう。共働きで子育てするなら、保育園の立地なども気になりますね。そこに実際に暮らすことをイメージしながら、チェックしていきましょう。もし、分譲地にすでに居住している人がいたら、様子を聞いてみるのもオススメです。
“建築条件付き”土地って?
ハウスメーカーなどが分譲している土地の場合、“建売分譲”“建築条件付き”であることが一般的です。“建築条件付き”土地の場合は、土地売買契約締結後の一定期間内(一般的には3ヶ月以内)に、売主または売主の指定する建築業者との間で、建物の建築工事請負契約を締結することが条件になります。この期間内に請負契約が成立しない場合には、土地の売買契約は解除され、手付金は全額返金されるので安心です。建物については参考プランが用意されており、段取りがスムーズなケースが多いようです。
付加価値をもつ分譲地が増えている
す。たとえば、防犯カメラや巡回サービスなどセキュリティ面を強化する、街全体で災害時の安全や生活インフラの確保に取り組むしくみをもつ、など。また、住人のコミュニティを醸成するために、ハウスメーカーが自治会の運営をサポートしている分譲地もあります。これらは、街の価値を高め、住まいの資産価値を守ることにもつながります。
まとめ
初めて土地探しをする人にとって、不安はつきもの。その点、ハウスメーカーが分譲する土地には安心感があります。各社のサイトには分譲地の情報が掲載されていますから、ぜひチェックしてみましょう。