
家づくりの依頼先を選ぶにあたり、情報収集は欠かせません。インターネットや住宅雑誌の活用ももちろんですが、実際の家を見ることも大切です。そこで、ぜひオススメしたいのが『見学会』への参加。“百聞は一見にしかず”のことわざ通り、目で見て体感するからこそわかることがあります。今回は、各種見学会のチェックポイントについてお話ししましょう。
『工場見学会』のミカタ
『工場見学会』は、あらかじめ部材を工場で生産・加工しているプレハブ系のハウスメーカーが実施することが多いです。構造躯体や外壁・屋根、各種部材の製造ラインを見ることができます。どのように製造や組み立てが行われているのか、確認しましょう。また、生産体制はどうなっているか、工場で生産を行うメリット、品質管理の方法などについても聞いてみましょう。
『ショールーム(体感施設)見学会』のミカタ
自社商品の構造や内外装などについて、実際に見学、体感できるショールームをもっている会社もあります。耐震、制震構造や断熱のしくみを実物大の模型で確認できたり、実際に使用する内外装などの部材を見ることができます。また、天井高や廊下の幅などを体感できることも。自分たちの暮らしを想像しながら、体感してみましょう。
『現場見学会』のミカタ
現場見学会では、完成後に見えなくなってしまう部分を重点的にチェックしたいもの。そのため、内装工事に入る前、構造躯体が見える段階の『構造現場見学会』に参加することをオススメします。構造、断熱・気密の方法、地震への対策などについて、実際の現場を見ながら説明を受けましょう。また、現場がきれいかどうかも要チェック。その会社の家づくりへの姿勢が見える部分です。
『完成宅見学会』のミカタ
完成宅見学会では、ぜひ施主家族の生の声を聞いてみましょう。入居宅の住み心地はもちろんのこと、家が建つまでのプロセスや、ハウスメーカーの担当者の対応についてなど、家づくり経験者ならではのリアルな声を聞くことをオススメします。もちろん、建物の仕上がりや間取りについても、自分が施主になったつもりで確認を。なお、二世帯住宅や賃貸併用住宅などを希望している場合は、同様の完成宅を見学させてもらうようにしましょう。同様の完成宅見学会を開催していない場合でも、営業担当に相談すれば見学場所を手配してくれるはずです。
企業としての実力や、担当者の対応も要チェック
各見学会は『バス見学会』のようなツアー形式で実施されることも多いです。その際は、会社説明や各種セミナーが併せて実施されることもあります。企業規模や営業体制、担当者の対応などを確認できるチャンスです。実際に施工を行う工事担当や、アフターサービスの担当から話を聞くのもいいでしょう。その会社を知る絶好の機会と考えて、積極的に参加したいものです。
まとめ
見学会は、マイホームを具体的にイメージするのに欠かせないイベントです。新居に住む家族全員で、参加することをオススメします。その見学会でどのようなことを知りたいか、確認したいかを事前に話し合ってから参加すると効率的。ぜひ、見学会でしか得られない情報を持ち帰ってください。