
家づくりがはじまると、間取りやローンなど考えることがいっぱいで、インテリアはつい後回しになりがちです。でも、理想のインテリアを実現できれば、住まいの満足度もぐんと高まるはず。今回は、インテリアコーディネーターの方にインテリアづくりの進め方についてアドバイスをいただきました。
目次
好きなスタイルをまとめてみる
「ハウスメーカーの商品カタログや実例集、住宅誌や住まい関連のサイトなどを見て、好きなインテリアをチェックしましょう。お気に入りのホテルの室内写真などもいいですね。ある程度まとまったら、スクラップブックやファイルにまとめましょう。好みの雰囲気を言葉で伝えるのは難しいもの。具体的なビジュアルを用意しておくと、イメージが伝わりやすくなります」
どんな暮らしがしたいかをイメージする
「リビングではゆったりくつろぎたいのか、家族や友達とワイワイ過ごしたいのか。求めるライフスタイルによって、インテリアのコンセプトも変わってきます。新居ではどんな暮らしがしたいのか、平日や週末の過ごし方をイメージしてみましょう」
手持ちの家具をどうするか、早めに決めておく
「具体的なプラン作成に入る前に、手持ちの家具を新居でも使うかどうか決めておくことが大切です。ソファセット、棚、ベッドなどの大きな家具は、インテリア計画だけでなくプランづくりにも影響します。また、新しく購入したい家具が決まっている場合も、リストアップしておきましょう」
ショールームやショップに出かけてみる
「壁紙やカーテン、家具などは、実物を見るのが一番です。メーカーのショールームやショップに足を運んでみましょう。ただし、ショールームやショップには厖大な量の商品があるので、何をどこから見たらいいのかわからなくなりがち。できれば、インテリアコーディネーターなどのプロと一緒に行くことをおすすめします」
インテリアづくりは、段取りがキモ
「カーテンレールを後から付けようとしたら、エアコンにぶつかることがわかり、希望のデザインを採用できなかったり。ソファセット搬入後にラグマットを購入したら、マットを敷く際に家具の大移動が必要になったり……。また、照明器具も、天井への埋め込み工事が必要になるなど、後からの対応が難しいことがあります。何をいつまでに決めたらよいのか、インテリアコーディネーターや設計担当と打ち合わせをして、段取りを間違わないようにしましょう」
インテリア雑貨は、入居後にゆっくり揃えてもOK
「建物本体の工事に影響しないもの、たとえば雑貨類などは、入居時に揃っていなくても大丈夫。むしろ、新居での暮らしが落ち着いたところで、ゆっくりと集めるのもインテリアづくりの愉しみといえます。ただし、重たい壁時計など下地が必要なものは、プラン作成時にあらかじめ掛ける場所を決めて工事を済ませておくといいでしょう」
まとめ
壁紙、カーテン、家具、照明器具など、さまざまな要素のトータルなバランスで成り立つのがインテリア。プロの目で、予算に合わせてベストなバランスをつくるのが、インテリアコーディネーターの仕事です。インテリアのプロに理想のイメージを上手に伝えて、満足できる住まいを実現してください。