「檜舞台に立つ」「檜風呂」など、檜にはハレの日や高級なイメージがあります。でも、なぜ人々はヒノキにそんな印象を抱くのでしょうか。そこにはもちろんしっかりとした理由があります。今回は、ヒノキの優れた性能について解説したいと思います。
伐採後も強度が増していくヒノキ
ヒノキは建材として優れた性能を有します。ヒノキは伐採後に200年間も強度を増していき、伐採時の120%ほどまでに強度が上がるのです。その後、緩やかに強度は落ちていきますが、その低下具合は1000年で20%ほど。世界最古の木造建築物である法隆寺にもヒノキが使われており、その建材としての優秀さは、歴史が証明しています。
また、ヒノキはまっすぐに伸びる性質を持ち、適度な硬さと粘りがあります。そんな理由から、建物の土台や柱、床材として重宝されているのです。
ヒノキの香りはリラックス効果を生み出す
ヒノキと聞けば、多くの人が思い浮かべるのが“香りの良さ”ではないでしょうか。ヒノキに含まれる香り成分フィトンチッドやαピネンは、単に「いい匂い」というだけでなく、吸入することでリラックス効果を生み出します。
檜風呂が人気なのも理由がある訳です。ゆっくりと湯につかって、香りを嗅ぐことで副交感神経が優位となり、リラックスできる。これはお風呂に限ったことではありません。家の中にヒノキの建材を多く使用すれば、それだけ日々の暮らしが心地よくなります。
ヒノキに殺菌効果、防虫効果にも優れている
ヒノキには、αカジノ―ルという成分が含まれており、木材を腐らせる腐朽菌の繁殖を抑える効果があります。また、ヒノキオールという成分には殺菌作用があり、健康的な生活を応援してくれます。
αカジノ―ルは防虫効果もあり、ダニやシロアリを防いでくれます。快適な暮らしにおいて、防虫は大切な要素です。さらにヒノキには消臭効果もあるのです。ヒノキ精油を用いたアンモニア臭を消す実験では、消臭率97%という高い数値を残しています。
まとめ
ヒノキには、
- 優れた強度がある
- リラックス効果を生む香り成分が含まれる
- 殺菌効果がある
- 防虫効果がある
- 消臭効果がある
ヒノキは頑丈な家をつくり、快適な暮らしや健康的な生活を応援してくれる優れた建材です。ぜひヒノキの家を検討してみてはいかがでしょう。