【アウトドアリビング】街とつながり、暮らしが広がる進化した「縁」

アウトドアリビング

昔から、日本家屋には外とつながる「縁」というものがありました。縁側に座って庭を眺めて季節を感じる。庭で遊ぶ子どもたちを見守る。ご近所さんが訪ねてくれば縁側でおもてなしをし、お茶を飲みながら地域の交流を深めていく。もちろん縁側は、夕涼みをしたり、将棋を打ったりと、家族が暮らしをより楽しむ場所でもありました。

縁側

その縁側を、現代の暮らしに合わせて進化させてものが、「アウトドアリビング」。庭であり、リビングでもあるこの空間は、街とのつながりを育み、暮らしの楽しみ方が広がっていく、これからの住まいにとって大切な提案のひとつ。ハウスメーカーの提案3選とともに、アウトドアリビングの魅力に迫ります。


外と中をゆるやかにつなぐことで、数々のメリットが生まれる

アウトドアリビング

縁側とは、家の座敷の外側にある細長い板敷きの廊下のような空間を指します。縁側はガラス戸で外と仕切られた内部の場所を言い、濡れ縁は縁側のさらに外にある、まさに雨の日には濡れてしまう外部空間を言います。この両方の特性を併せ持ったものが、アウトドアリビング。外と中を”曖昧に”つなぎ、室内にいても自然を感じやすく、屋外にいてもリビングのようなくつろぎ、安心感が得られる場所です。では、アウトドアリビングがあることで、どんなメリットや楽しみ方があるのかをご紹介しましょう。


自然を身近に感じながら、心地よく暮らせる

アウトドアリビング

アウトドアリビングは、外とゆるやかにつながる場所。リビングの延長線上にゾーニングすれば、光や風、木々による四季の移ろいがより感じられやすくなり、春夏秋冬、それぞれの表情を楽しみながら心地よく暮らすことができるでしょう。アウトドアリビングがあるだけで、「そうだ、月見をしよう!」といった素敵な発想も生まれるはず。自然が暮らしに彩りを添えてくれます。


グランピングなど、アウトドアな遊びが楽しめる

アウトドアリビング

現在、グランピングなど、ちょっと贅沢なアウトドアな遊びが流行しています。アウトドアリビングがあれば、週末に気軽にグランピングが楽しめますし、ゲストを招くときも、ちょっと趣向が違ったおもてなしができ、暮らしがより豊かになります。キッチンからの動線に配慮しておけば、料理や飲み物を運ぶのに便利。テントを張って、家族でいつもと違った夜、朝を迎えるもの素敵な思い出になることでしょう。


安心して、子どもたちを遊ばせることができる

玄関ポーチリビング

屋外空間だから、元気よく遊ばせられます。でも、室内とゆるやかにつながっているので、部屋の中で家事をしながらでも、子どもたちに目を配ることができます。屋外空間だから、自転車やプールなど、土や水が跳ねても大丈夫。伸び伸びと大はしゃぎさせても心配ありません。


ご近所さんを気軽にお招きできる

玄関ポーチリビング

少し前の日本の家には、玄関近くに応接間がありました。でも、現代の家では、普段使いしない応接間の姿は消えつつあります。そうなると、ちょっとした来客もリビングにお招きするか、玄関で対応するしかなくなります。「リビングに上げるほどでもないし、玄関対応は失礼だし…」といった悩みを解消してくれるのが、アウトドアリビング。ご近所さん(街)とアプローチしやすい場所にアウトドアリビングを配置すれば、コミュニケーションもより気軽に活発になります。


過ごし方、暮らしの楽しみ方が広がる

屋上

いつもダイニングでとっていた朝食やお茶をアウトドアリビングで。自然を感じながら読書をするのにも打ってつけ。お風呂上がりに夕涼みしながら、ビールグラスを傾ける。ゴルフクラブを持てば、自分だけのレッスン場。ヨガマットを敷いて、リラックスタイムを楽しむのも素敵です。このようにアウトドアリビングがあれば、これまでの暮らしがさらに豊かなものになります。


DIYやメンテナンスなどに便利な空間

屋上アウトドアリビング

DIYを室内で行うとなれば、何かと制約が生まれます。でも、アウトドアリビングなら、思う存分楽しめます。また自転車のメンテナンスやキャンプ用品の整備など、”作業をする場”としても最適。ガーデニングをするときも、土や肥料を置く場所として、力強い味方となってくれます。


子どもたちの成長を促せられる

アウトドアリビングは、自然と人が集う場所です。ご近所さんも気軽に立ち寄れ、週末にはゲストを招いて賑やかに過ごすこともできます。子どもたちの友だちも、遊びに来やすくなります。このような大人と触れ合い、子どもたちと元気に遊ぶことができる環境があることで、人は成長していくのです。挨拶やマナー、社会のルールを学び、相手を思いやれる心も育まれることでしょう。子どもたちの成長を応援してくれる、アウトドアリビングです。


アウトドアリビングの活用法は、いくらでも広がる

いかがですか。アウトドアリビングの活用法は、前述以外にもいくらでも生まれてくると思います。外でもなく、内でもない。でも外であり、内でもある。そんないい意味での曖昧さが、可能性を広げてくれるのです。 それでは、アウトドアリビングの具体的なプランを、ハウスメーカー3社からの提案で見ていきたいと思います。


【ヘーベルハウス】都市の中でも開放的なアウトドアリビングを

限られた敷地条件であることが多い都市近郊。そんな中でも開放的で、自然の恵みが感じられる空間づくりを進めてきたのが「ヘーベルハウス」です。屋上提案や2階バルコニー、中庭、最上階のスカイコテージ、ラウンジデッキなど、どれもプライバシーをしっかりと確保したうえでのプランとなっています。

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【ミサワホーム】開いてつながる、多世帯“交居”の家

ひとつ屋根の下で、家族が交流を深め、思いやりの心を育みながら次世代へ受け継いでいく住まい。「ミサワホーム」では、親世帯、子世帯、そして街の人々とも開いてつながるをコンセプトに、フレキシブルな空間設計を提案しています。

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【住友林業】庭とつながる「テラスリビング」

住友林業が、人気の平屋住宅に、庭とつながる「テラスリビング」(アウトドアリビング)を提案しています。テラスリビングは、子ども達の絶好の遊び場でもあり、大人もお気に入りのくつろぎのスポットです。

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まとめ

まとめとしては、

  • アウトドアリビングは、昔から日本の住まい、暮らしにあった「縁」のようなもの
  • その「縁」をさらに進化させ、快適性と機能性を持たせた空間
  • アウトドアリビングがあれば、暮らしがより豊かになる
  • ハウスメーカーには、それぞれアウトドアリビング提案が用意されている

これまでも、庭やバルコニーなどの外空間提案はありましたが、内と外がつながるアウトドアリビングは、それとは違った豊かさや楽しさをもたらしてくれるもの。新しい家づくりでは、ぜひ検討されることをおススメします。